観光業界はSNS活用で集客すべき!コツと活用事例を詳しく解説

旅行先を決める際にSNSで情報収集をするユーザーが増えている今、観光業界のSNS活用は、「した方がいい」を超えて「やるべき」重要な施策です。

しかし、「どのSNSを使うべきか」「どんな内容を投稿すればいいのか」と悩んでいる観光業界の方も多いのではないでしょうか。

本記事では、観光・旅行業界のSNS戦略に関して、プラットフォーム別の効果的な活用方法や業種別の成功事例などを詳しく解説します。さらに、インバウンド対策や緊急時の活用法など、観光業に特化したSNS運用のコツも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

目次

観光・旅行業界がSNS運用をすべき理由

観光業界がSNSを活用すべき理由にはさまざまなものがありますが、特に重要なポイントは以下の4つです。

  • 旅行者はSNSで現地の情報を得ている
  • 低コストで効果的な情報発信ができる
  • ユーザーの拡散が期待できる
  • 外国人観光客にアプローチできる

1つずつ詳しく解説します。

旅行者はSNSで現地の情報を得ている

近年では旅行先を決める際に、ガイドブックよりもSNSを参考にするという人が増加傾向にあります。これは日本人の国内旅行でも海外からのインバウンドでも同じ傾向です。わざわざガイドブックを買わずとも、無料で見れるSNSに情報が充実しているためです。

従来有名観光地でなかった地域でも、SNSでの情報発信の成功で国内および海外からの旅行者を獲得するケースが増えてきています。

SNSでは公式サイトやパンフレットだけでは十分に伝わらない「最新の現地情報」や「実際に訪れた人のリアルな声」を提供でき、より直接的にその土地や施設の魅力を伝えることができます。

低コストで効果的な情報発信ができる

SNSはテレビCMや雑誌広告などの従来の広告手法に比べて、圧倒的に低いコストで広範囲への情報発信が可能です。SNSアカウントの開設・運用自体は基本的に無料な上、有料広告を出稿する場合でもターゲットを絞った効率的な配信が可能なため、費用対効果が高くなります。

中小規模の観光施設や地方の観光地にとってSNSは特に有効な情報発信手段です。限られた予算でも効果的に認知拡大を図れる点が、大きな強みといえます。

さらに、SNSはユーザーからの反応や投稿の効果をリアルタイムで把握できるため、戦略の修正や改善を柔軟に行えるのも利点です。

ユーザーの拡散が期待できる

SNSの最大の特徴は拡散性です。魅力的なコンテンツを投稿することで、フォロワーがシェアやリポストを通じて情報を拡散してくれます。

サイトやパンフレットは、旅行者に検索される必要や手に取ってもらうきっかけ作りが必要ですが、SNS上の情報は、発信者の意図を大きく超えて広範囲に広まる可能性があります。

特に風景写真や体験動画など、視覚的に魅力的なコンテンツは拡散性が高くなります。

外国人観光客にアプローチできる

SNSは全世界の人が閲覧可能であるため、国境を越えた情報発信が可能です。
写真や動画など視覚的なコンテンツは言語や文化の壁を越えて、外国人観光客に直感的にアピールできます。

また、翻訳機能や字幕機能を使えば、多言語での情報発信も他のメディアより容易に行えます。

SNS別観光・旅行業界の活用方法

各SNSプラットフォームにはそれぞれ異なる特性があるため、その特性を活かした運用をすることが効果を高めます。また、ターゲットとなる層に応じて、利用するプラットフォームを選ぶ必要もあるでしょう。

以下にプラットフォームごとの、特徴と効果的な利用法を解説します。

Instagram

Instagramは写真や短い動画を中心としたビジュアル重視のSNSであり、メインとなるのは写真やショート動画です。視覚重視のInstagramは観光・旅行業界との相性が非常に良く、美しい景色や料理、施設の魅力をダイレクトに伝えることができます。

美しい風景写真や施設を、こだわったアングルから撮影して投稿しましょう。また、リール機能を活用して、近年人気のある15〜30秒のショート動画で観光体験を紹介するのも効果的です。

投稿には位置情報タグをつけることで、検索されやすくなります。また、地域名や観光キーワードを組み合わせるといった、ハッシュタグ戦略も重要です。

映えスポットを紹介して写真撮影を促せば、ユーザー自身が写真を撮影してInstagram上に投稿してくれるため、拡散力はさらに高まります。

LINE公式アカウント

LINEはオープン型のSNSではありませんが、公式アカウントを通じて、旅行者と直接的かつパーソナルなコミュニケーションが可能です。

友だち追加特典の提供で顧客リストを構築し、定期的なクーポンやおトクな情報、限定プランやイベントへの優先案内などきめ細やかな情報発信を続けましょう。

予約対応が必要な宿泊施設やレストランでは、LINEを使うことで顧客対応を効率化し、サービスの質も高められます。

LINEを通じた予約確認やリマインド、キャンセル連絡や天候不良時の代替プランの提案、トーク機能を利用した問い合わせ対応などはLINEの特性を活かした利用方法です。

X

Xの特徴は速報性と拡散性にあります。短文のテキストを中心にリアルタイムの情報発信が可能なため、突発的なイベントや時間限定の情報を提供するのに適しています。

例としては、イベントや季節の見頃情報といったタイムリーな話題や、天候・営業状況など即時性の高い情報の発信が挙げられます。

またリポストが容易なため、美しい写真や動画でユーザーの心を捉えることができれば、広い拡散が望めます。

地域の他の観光施設などとの相互リポストなど連携を取るのも効果的です。
検索性向上のために、ハッシュタグ活用も忘れないようにしましょう。

Tik Tok

TikTokは、若年層を中心に強く支持されているSNSです。特に若年層やファミリー層をターゲットにする観光施設にとっては、潜在顧客へのリーチに有効なプラットフォームと言えるでしょう。

観光地の魅力発信、スタッフ出演の親しみやすい施設紹介、知る人ぞ知る裏技的楽しみ方や、トレンド音楽を使用した楽しいコンテンツでユーザーの目を楽しませましょう。面白いと思われた動画はすぐに拡散されるので、認知度向上に大きく貢献します。

Facebook

Facebookは幅広い年齢層が利用するプラットフォームです。特に40代以上のユーザーが多く、家族旅行では決定権を持つ層へのアプローチに適しています。

長文の投稿ができるため、詳細な情報発信が可能です。施設やイベントの詳細情報を文章と写真で丁寧に紹介したり、地域の歴史や文化に関する深い情報を発信したりといった、より内容の濃い発信に向いています。

また、グループ機能を活用しファンコミュニティを形成することも観光地のリピーター獲得に有効です。

業種別SNS活用方法のコツと成功事例

観光・旅行業界でSNS活用に成功している事例を紹介します。
どれも参考になる工夫が詰まっているので、運用に活かせるヒントが見つかるはずです。

旅館・ホテル:スーパーホテル(X)

出典:https://x.com/SUPERHOTEL3

ビジネスホテルチェーンのスーパーホテルのXアカウントは、自社の取り組みや各地域の店舗情報だけでなく、周辺観光情報や地域の魅力も積極的に発信しているのが特徴です。

シンプルながら統一感のあるビジュアルでブランディングに務めながら、こまめな返信で顧客とのエンゲージメントを高めています。また「ホテルに着いたらまず何をする?」「朝起きたら何をする?」などアンケート投稿を行っているのも特徴の1つ。見る人の興味を惹くと共に顧客サービス向上のヒントも獲得しています。

さらに公式サイトからの予約が最安値であるとアピールし、公式サイトへのリンクを貼ることでアカウントからのスムーズな予約に繋げています。

旅行会社:HIS(Instagram)

出典:https://www.instagram.com/his_japan/

大手旅行会社HISのInstagramアカウントは、世界各地の魅力的な観光スポットの写真や動画を投稿し、多くのフォロワーを得ている一例です。アカウントでは高品質の画像で世界中の絶景を多く紹介して、ユーザーを惹きつけると共に旅心を刺激しています。

また、「香港に行ったらやるべき3つのこと」といった旅行先での楽しみ方や、「マルタレポート」などの文化的背景といった、価値ある情報の提供もユーザーの信頼獲得に結びついています。

さらに、フォロワー参加型のキャンペーンを定期的に実施したりユーザーからの投稿を募ったりすることで、ユーザーの継続的な閲覧を促しています。

観光スポット・施設:古宇利オーシャンタワー(TikTok)

出典:https://www.tiktok.com/@kourioceantower

沖縄の人気観光地である古宇利島は、TikTokを活用した情報発信で若年層の観光客増加に成功しています。

このアカウントの投稿で目を引くのは何と言ってもその映像の美しさです。古宇利ブルーと呼ばれる青に特化した投稿など、島の絶景や美しい海や空の色を高い画質で表現し、現地の魅力を強くアピールしています。

映える撮影スポットや風景、期待される体験を強調することで、若者を中心とした、ユーザーの来訪意欲を高めています。

アクティビティ:舞妓変身スタジオ四季(Instagram)

出典:https://www.instagram.com/maiko_transformation_shiki/

京都の舞妓体験スタジオ「四季」は、視覚的なプロモーションで外国人観光客を中心に人気を集めています。人物だけでなく背景にもじゅうぶんこだわり、日本の美をふんだんに盛り込んだ数多くの投稿が、インバウンドに強くアピールしているのが特徴です。

プロのカメラマンによる高品質な変身写真を投稿する一方、ストーリーズでは舞台裏や準備の様子を紹介し、親近感を与えると共に実際の変身のイメージを抱きやすくしています。

また特にインバウンドにリーチするために外国語のハッシュタグを併用したり、外国人モデルを起用した投稿を挟むなどの工夫もされています。

視覚的なインパクトのあるコンテンツは特にInstagramとの相性が良く、自然な拡散が期待できます。

DMO・自治体との連携:一般社団法人雪国観光圏(Facebook)

出典:https://www.facebook.com/snowcountry.jp/?locale=ja_JP

新潟県から長野県にかけての7市町村をカバーする「雪国観光圏」は、Facebookを活用した地域全体のプロモーションを行い成功しています。

雪国観光圏のインバウンドとしてのターゲットは欧米在住の日本文化に興味がある富裕層と台湾・香港・シンガポール在住の富裕層の2つです。そのため、これらの層が興味を持つ日本の「食文化」と「伝統文化」に関する投稿が多く見られます。

また、国内の観光客向けにも、地域の生活や文化を伝えるツアーやイベントを開催し、Facebook上で告知をしています。

DMO(観光地域づくり法人)や自治体のSNS運用では、単なる観光情報だけでなく、「その地域の生き方や価値観」を伝えることで差別化を図ることが重要です。その点雪国観光圏は、雪国ならではの暮らしの知恵や文化を丁寧に発信し、その地域にしかない体験の価値を伝えて地域の魅力を発信しています。

インバウンドを呼び込むSNS戦略

今やインバウンド需要は増加の一途で、多くの外国人観光客が日本を訪れています。インバウンド旅行者を効果的に呼び込むためには以下のようなSNS戦略が大切です。

  • 訪日外国人に響くSNSコンテンツを作る
  • ターゲットを明確にする
  • 多言語に対応する

1つずつ詳しく見ていきましょう。

訪日外国人に響くSNSコンテンツを作る

外国人観光客の興味・関心を惹くためには、日本人観光客をターゲットにするのとは違った切り口のアプローチが必要です。「日本らしさ」をより強調した伝統文化や景観の紹介や、外国人が驚く日本独自のサービスや技術を強調したコンテンツを作りましょう。

また、日本人にとっては当たり前の「温泉の入り方」や「旅館での過ごし方」も、外国人にとっては貴重な情報です。

海外にはさまざまな文化的背景を持つ人たちがいます。日本の文化的背景を紹介すると共に、海外の人たちが知りたい情報も提供しましょう。例えばベジタリアンやハラルフードへの対応やWi-Fi環境の有無などです。これらをあらかじめ明記することによって訪日への不安を取り除き、来訪意欲を高めることができます。

ターゲットを明確にする

「インバウンド」と一括りにするよりも、国・地域ごとの特性や行動パターンを理解し、ターゲットを絞ったSNS戦略を立てることが重要です。

例えば、欧米からの観光客は伝統文化体験を好む傾向がある一方、アジアからの観光客はショッピングや食事を重視する傾向があります。熟年のカップル、スキーヤー、ダイバー、若い女性、ファミリーなどそれぞれ興味の対象は異なるはずです。

こうした違いを理解し、呼び込みたいターゲットに合わせたコンテンツを提供することが効果的です。

また、国・地域ごとに主流のSNSプラットフォームを把握することも重要です。中国ではWeibo、WeChatが主流なので、日本ではあまりポピュラーでないSNSの活用も検討してみましょう。

多言語に対応する

外国人観光客にリーチするためには、言語への対応は必須です。最低限、英語での情報提供を行いつつ、メインターゲットとする国の言語での投稿を定期的に行いましょう。

自動翻訳機能を活用すれば比較的容易に多言語に対応できますが、精度の面で不安定な部分もあるため、重要な情報は専門家による翻訳を検討しましょう。また写真や動画など視覚的な動画を多用するのも有効です。

多言語対応には、外国語のアカウントを別に作る方法と1つのアカウントで多言語投稿をする方法があります。インバウンド向けに、国内向けと異なるアピールをしたい場合は別アカウントを作るのがおすすめです。

複数のアカウントを運営することに負担を感じるようならば、アカウントは1つにしておき、投稿そのものに翻訳文を乗せるなど、多言語展開を考えてみましょう。どちらの方法にするかは、リソースや狙うべき効果に合わせて選択してください。

緊急時・オフシーズン対策としてのSNS活用

SNSは、その即時性や拡散力を活かして、自然災害など緊急時の情報発信にも効果を発揮します。
さらに、オフシーズンの集客対策にも活用できるため、さまざまなシーンでの活用方法を解説していきます。

自然災害・緊急事態発生時のSNS情報発信

災害時には、正確かつ迅速な情報提供が観光客の不安を和らげます。以下のような情報を継続して発信しましょう。

  • 災害・緊急事態の最新情報
  • 施設や交通機関のリアルタイムな運営状況
  • 安全な避難経路や避難所情報
  • 復旧状況や再開見込

災害時の適切な対応で被害を最小限に防げれば、その観光地の評価も上がり、さらなる観光客の誘致やファン作りにも役立ちます。

安心感を与える落ち着いたトーンで発信し、誤情報は絶対に流さないように気をつけてください。インバウンドに配慮して、英語を中心に、できる限り多言語の発信ができるように準備しておきましょう。

オフシーズンの需要創出につながるSNSキャンペーン

観光地は季節により需要が変動しがちです。その揺れを緩和するために、オフシーズンの魅力を伝えるSNS戦略も考えましょう。

例えば、夏の観光地として知られる海水浴場でも、冬の荒々しい波の美しさや空いているビーチでのウォーキングなど、オフシーズンならではの異なる魅力をアピールすることができます。

また、混雑を避けたい層に向けて、混み合わない「穴場の時期」として紹介してもよいでしょう。

フォロワー限定の特別プランやイベント、お得なサービスなどもオフシーズンの需要を掘り起こすきっかけになります。

次期シーズンへの期待感を高める先行情報発信

オフシーズンは、次のシーズンに向けた準備期間と考えることもできます。次の訪問につながるような情報を、この時期に発信しておくのも有効です。次シーズンの新サービスや施設リニューアル情報の先出し、早期予約特典や先行予約情報の提供などで観光客の期待感を高めましょう。

オフシーズンの季節の移り変わりをタイムラプス動画で紹介するのも、視聴者の旅情を誘う効果があります。

例えば桜の名所となるSNSアカウントなら、オフシーズンとなる冬の間に剪定作業や桜の木の養生の様子など、次シーズンに向けた準備をしている様子を投稿をしてみましょう。それを見たユーザーの、「来年の様子が楽しみだ」「今から訪問を予定しておきたい」という気持ちを呼び起こすことができます。

次のシーズンへの期待値を上げることは、ユーザーの早期予約などに繋がります。

観光・旅行ジャンルのSNSを効果的に活用するためのポイント

観光・旅行業界がSNS運営をする際に、心がけておきたいポイントを解説します。

高品質の写真や動画を使用する

SNSでは視覚に訴える魅力的なコンテンツが重要です。特に観光業界では、美しい景色やおいしそうな料理などがセールスポイントである場合が多いです。

それらをアピールするためには、投稿する写真や動画の画質にこだわる必要があります。

また、スタッフなど内部の人間を前面に押し出し、中の人にしかできない情報提供をして視聴者の興味を惹くこともできます。

単にきれいな写真だけでなく、バーチャルツアーやパノラマ映像など、「その場所でしか味わえない体験」が伝わる写真や動画を発信すれば、視聴者の訪問意欲を高めることができます。

交通案内などお役立ち情報を提供する

観光地へのアクセス方法が明確でなければ、旅行先として選ばれにくくなります。複数のアクセス方法をわかりやすく発信しましょう。

また現地の交通情報も、観光客の利便性を高めます。

  • 駐車場情報(収容台数、料金、混雑状況など)
  • 公共交通機関の運行情報やおトクなフリーパスなどの情報
  • 車での所要時間(主要都市や周辺観光地からの)
  • バリアフリー情報や車椅子・ベビーカー対応情報
  • 天候による交通影響(冬季の雪道情報など)

このような情報を提供して旅行者の不安や手間を軽減しておくことで、視聴者が現地を訪れる可能性が高まります。

モデルコースなど具体的な楽しみ方を紹介する

現地でどう過ごせばいいかのイメージを作りやすくし、現地の魅力をよりアピールするために、モデルコースを提案するのも有効です。

滞在時間別(2時間、半日、1日など)、天候別、タイプ別(カップル、ファミリー、シニアなど)、季節ごとなど複数のモデルコースをSNSで発信することで、旅行者の実際の訪問に繋げやすくなります。

「定番観光地+隠れた名所」の組み合わせなど、ひとひねりしたコースの提案をすれば、アカウントのファンやリピーター獲得にも繋がります。

インフルエンサーと連携する

影響力のあるインフルエンサーとのコラボレーションは、多くの人にアカウントを見てもらうチャンスになります。観光地の雰囲気や価値観、ターゲット層に合ったインフルエンサーを選定しましょう。

単なる宣伝ではなく、体験を通した本音の感想やインフルエンサーの視点を活かした新しい楽しみ方の発見などを発信してもらうことで、視聴者の興味をひくことができます。

インフルエンサーに依頼するには、直接打診する他に、キャスティング会社やマッチングプラットフォームを使う方法があります。キャスティング会社に依頼すると費用は高くなりますが、インフルエンサー選定からマネジメントまで全て頼めるため、効率のよいインフルエンサー起用が可能になるでしょう。

インフルエンサーマーケティングの報酬の相場は、1投稿につきフォロワー数×2~4円です。これはおおよその目安であり、インフルエンサーの実績などによって左右されます。また、現地訪問を依頼する場合は、諸経費も加算されるでしょう。

インフルエンサーを起用する場合は、「宣伝している感」を避けるため投稿内容に関して過度な注文を行わず、インフルエンサーの自然な表現を尊重することが大切です。

UGCを活用する

企業や自治体など提供する側ではなく、消費者によって作られたコンテンツをUGC(ユーザー生成コンテンツ)といいます。具体的な例としてはユーザー個人のSNS投稿やブログなどです。

SNSの拡散力を活かし、観光客自身が投稿した写真や動画、感想などのUGCを積極的に活用しましょう。実際に訪れた人の自然な感想や口コミは公式アカウントの投稿よりも信頼性が高いとされ重視される傾向にあります。

具体的には以下のような施策が考えられます。

  • 公式ハッシュタグを設定し、観光客の投稿を集約する
  • 優れたUGCをリポストする際は必ず許可を取り、クレジットを明記する
  • UGCを活用したギャラリーやキャンペーンを実施する
  • 「○○で撮影するとタグ付けします」などのポスターを設置する

また、投稿を公式アカウントに採用された人が自ら投稿をリポストし、自発的に拡散してくれる効果もあります。

予約につながる動線を作る

SNSでの情報発信の最終目標は、実際の予約や訪問につなげることです。そのためには、予約や訪問に直結する動線作りが大切です。

投稿内で予約方法や問い合わせ先を明記したり、「予約はプロフィールのリンクから」などの定型文を投稿に含めるようにしましょう。

期間限定キャンペーンや早期予約特典の告知も有効です。

SNSで興味を持った人がスムーズに行動できるように、予約までの障壁は極力減らすことが重要です。複雑な予約システムや多段階の手続きは避け、シンプルな動線を心がけましょう。

まとめ

SNSの有効な活用は観光・旅行業界にとって、必須とも言えるマーケティング手段です。各SNSの特性を理解し、自社・自地域の魅力を最大限に引き出すコンテンツ戦略を立てることで、効果的な情報発信が可能になります。

SNS運用は、継続的な取り組みが重要です。定期的な投稿と適切なエンゲージメント(リプライやコメント対応)を通じて、アカウントを育てつつファンを獲得していきましょう。

SNS運用にかけるリソースがない、さらに効果的にSNSを運用したいとお考えの場合は、SNSの運用代行会社に運用を依頼することも視野に入れましょう。経験やノウハウを持った運用代行会社ならば、高いクオリティの記事を定期的に投稿することができます。また、プランによっては詳細な効果分析や改善施策、万一のトラブル対応をも任せられます。

シュビヒロでは豊富な実績をもとに、格安の価格でSNSの運用代行を承っております。X、Instagram、TikTokなど幅広いプラットフォームの運用代行を、5万円からご予算に応じて承ります。SNS運用をお考えの観光・旅行業の方は、ぜひ一度ご相談ください。

※株式会社シュビヒロでは、企業様のSNSを運用することが可能です。ご相談したいことがございましたら、フォームよりお問合せください。

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監修者

Z世代を中心としたWebコンサル会社を経営|教育業、フリーエンジニア、有名社長の元秘書|Web施策を守備範囲広く対応するため、株式会社シュビヒロを設立

執筆者

shubihiro
Z世代を中心としたWebコンサル会社を経営|教育業、フリーエンジニア、有名社長の元秘書|Web施策を守備範囲広く対応するため、株式会社シュビヒロを設立

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