【司法書士のためのSNS活用術】問い合わせが来る成功戦略を徹底解説

「司法書士がSNSで本当に集客できるのか半信半疑だ」
「何をどう発信すれば問い合わせにつながるのかわからない」

このようなお悩みはありませんか?本記事では、司法書士がSNSで問い合わせを獲得するための具体的な戦略を、成功事例を交えて徹底解説します。

SNSを効率よく活用し、地域で選ばれる司法書士を目指しましょう。

※株式会社シュビヒロでは、企業様のSNSを運用することが可能です。ご相談したいことがございましたら、フォームよりお問合せください。

目次

司法書士の集客にSNS活用が欠かせない理由

現代の集客でSNSは必須です。ホームページと違い、SNSは潜在的な相談者に直接情報を届け、未来の顧客を育てられるからです。

ここでは、SNSを集客に使う3つの利点を解説します。

  • 認知度の拡大
  • 相談ハードルの低下
  • 専門性による差別化

地域の潜在的な相談者を掘り起こし、認知度を拡大できるため

SNSの最大の強みは、圧倒的な拡散力にあります。 地域のイベント情報や暮らしに役立つ法律知識を発信することで、これまで司法書士と接点がなかった層にもアプローチが可能です。

例えば、「地元の〇〇町で無料相談会を実施します」といった投稿は、地域住民の目に留まりやすくなります。

ホームページが探してもらうのを待つメディアであるのに対し、SNSはこちらから届けにいくことができる能動的なメディアです。 

潜在的な相談者の日常に溶け込むことで、いざ相続や登記の問題に直面した際に「そういえば、SNSで見たあの司法書士事務所に相談してみよう」と思い出してもらえる可能性が高まります。

人柄を見せて、相談への心理的ハードルを下げられるため

司法書士に対して、「何だか堅苦しそう」「相談するだけで費用がかかりそう」といったイメージを抱いている方は少なくありません。 SNSは、そんな心理的な壁を取り払うのに最適なツールです。

あなたの趣味や日々のちょっとした出来事、事務所の和やかな雰囲気などを投稿することで、専門家としての顔だけでなく、親しみやすい人柄を伝えられます。 

相談者にとって、法律問題のデリケートな悩みを打ち明ける相手は、信頼できる人柄であることが重要です。 SNSを通じて事前にあなたの人となりを知ってもらうことで、安心して問い合わせの電話をかけられるようになります。

専門性で差別化し、地域での指名依頼に繋げるため

地域には多くの司法書士事務所があり、その他士業との差別化が求められます。 SNSは、あなたの専門性を効果的に発信し、違いを明確にする有力な手段です。

例えば、あなたが相続問題に強いのであれば、遺言書の書き方や相続放棄の手続きに関する注意点などをシリーズで分かりやすく解説するのがおすすめです。 こうした情報発信を根気よく継続することで、「相続に強い司法書士」という専門的なブランドイメージを築くことができます。

ニッチな分野でも、継続的に質の高い情報を発信し続ければ、その分野の第一人者として認知されるでしょう。 結果として、価格競争に巻き込まれることなく、付加価値の高い指名依頼に繋がります。

専門性を武器に、地域で選ばれる司法書士を目指しましょう。

【司法書士向け】主要SNSの特徴と相性比較!

SNSと一口に言っても、それぞれ特徴が異なり、どれを使えば良いか迷う方も多いです。

司法書士の業務と相性が良いのは、速報性の「X」、図解で分かりやすい「Instagram」、そして動画で信頼を築く「YouTube」です。

あなたの強みや目的に合わせて最適なプラットフォームを選ぶことが成功の鍵。ここでは、それぞれのSNSの特徴と具体的な活用法を詳しく見ていきましょう。

X(旧Twitter):専門知識の速報と横の繋がりで権威性UP

X(旧Twitter)は、リアルタイム性と情報の拡散力に優れたSNSです。 140字以内の短い文章で、法改正の速報や最新の判例、業務で役立つ豆知識などをタイムリーに発信できます。

ハッシュタグを活用すれば、同じ司法書士や弁護士、税理士といった他士業の専門家と繋がりやすいのも大きなメリットです。

同業者と情報交換をしたり、投稿を共有し合ったりすることで、あなたの専門性が客観的に証明され、権威性を高める効果が期待できます。

また、地域名(例:「#〇〇市」)を添えて投稿すれば、地域住民への認知度向上にも繋がります。Xは即時性が高く、最も手軽に始められるSNSといえるでしょう。

Instagram:図解やイラストで難しい法律を分かりやすく解説

Instagramは、写真やイラスト、図解といった視覚情報で伝えることが得意なSNSです。 相続関係図や不動産登記の流れなど、文章だけでは理解しにくい複雑な法律手続きを、イラスト付きの図解を用いて分かりやすく解説するのに向いています。

親しみやすいイラストを使えば、司法書士の堅いイメージを和らげ、特に若い世代や女性にも情報を届けやすくなります。 事務所の雰囲気やスタッフの笑顔を写真で投稿することで、相談のしやすさをアピールすることも可能です。

ストーリーズ機能を使えば、期間限定のQ&Aコーナーを設けたり、相談会の告知をしたりと、フォロワーとの気軽なコミュニケーションも楽しめます。

YouTube:解説動画で専門家としての信頼を決定づける

YouTubeは、動画を通じて豊富な情報量と専門性を伝えられるプラットフォームです。

例えば、「遺言書の書き方講座」「成年後見制度のメリット・デメリット」といったテーマで解説動画を作成すれば、あなたの知識の深さと誠実な人柄が同時に伝わります。

動画は、表情や声のトーンから「この先生なら信頼できそう」という安心感を視聴者に与える効果が絶大です。 一度作成した動画は資産として残り続け、24時間365日、あなたの代わりに営業活動をしてくれます。

顔出しに抵抗がある場合は、スライドに音声を入れるだけでも十分に効果的です。 専門家としての信頼を決定づけ、質の高い問い合わせに繋げたい場合に最も効果的なSNSと言えるでしょう。

司法書士のSNS発信は地域性が鍵!相談に繋がるテーマ設計法

司法書士のSNS発信で大切なのは、「専門性」「人柄」「地域性」の3つの要素をバランス良く組み合わせることです。

法律の専門知識だけを発信していては、投稿が硬くなりすぎてしまい、なかなかフォローには繋がりません。 逆に、プライベートな内容ばかりでは、専門家としての信頼性が薄れてしまいます。

大切なのは、地域の潜在的な相談者にとって、役立ち、かつ親しみを感じられる情報を提供することです。 ここでは、明日からすぐに実践できる具体的な投稿テーマを3つの柱に分けて解説します。

専門知識とお役立ち情報を発信

まず基本となるのが、あなたの専門性を伝える投稿です。 相続、登記、成年後見など、ご自身が得意とする分野について、専門用語を避けながら分かりやすく解説しましょう。

例えば、「相続登記の義務化、何から始めるべき?3つのステップ」や「知らないと損する、生前贈与の基礎知識」といったテーマが考えられます。 

単なる制度の説明にとどまらず、「〇〇のようなケースでは注意が必要」といった実例を交えることで、読者の理解が深まります。

具体的なお役立ち情報は保存されやすく、フォロワー以外にもシェアされる可能性が高いです。 専門家としての信頼を築き、いざという時に思い出してもらうための最も重要なコンテンツとなります。

相談しやすさが伝わる人柄・事務所の投稿

専門知識と同じくらい重要なのが、あなたの人柄や事務所の雰囲気を伝える投稿です。 法律相談は、人生の重要な局面に関わるデリケートなもの。相談者は「この先生は信頼できるだろうか?」という点を見ています。

日々の業務で感じたことや、仕事への想い、あるいは趣味や休日の過ごし方などを少しずつ発信してみましょう。 

こうした投稿によって、専門家としての信頼性に加えて人間的な親しみが伝わり、相談への心理的ハードルが下がります。 「この先生になら、安心して話せそうだ」と感じてもらうことが、問い合わせへの最後のひと押しになります。

地域との繋がりを見せる活動報告

地域密着で活動する司法書士にとって、地域との繋がりをアピールすることは有効な差別化戦略です。

地元の商工会議所が主催するセミナーへの参加や、地域のお祭りへの協賛、ボランティア活動などを積極的に報告しましょう。

「〇〇商店街のイベントに参加しました!」といった投稿は、地域住民に親近感を与えます。地域に根差し、顔の見える関係を築いていることをアピールしていきましょう。

【真似から始めよう】司法書士のSNS運用成功事例4選

理論は分かっても、具体的な投稿のイメージが湧かない方も多いでしょう。

ここでは、X(旧Twitter)、Instagram、YouTubeで見事に成果を上げている4つのアカウントをピックアップし、その成功要因を分析します。単に投稿内容を真似るだけでなく、「なぜこの発信が人の心を動かすのか」という背景まで理解することが重要です。

それぞれの事例から、あなたの事務所でも取り入れられるヒントを見つけ、ぜひ今日からの発信に活かしてみてください。

X活用事例1:広域対応と継続発信で想起率を高める「司法書士法人グリーン」

出典:グリーン司法書士法人【公式】🐸@26卒会社説明会実施中!

司法書士法人グリーンは、広域対応のアピールと継続的な情報発信で認知度を高めている事例です。 プロフィールに東京・大阪と対応地域を明記し、対象エリアの広さを効果的に伝えています。

このアカウントの最大の強みは情報発信の継続力です。 相続や登記に関するお役立ち情報をコンスタントに発信し続けることで、フォロワーのタイムラインに繰り返し表示されます。

この日常的な接触が刷り込み効果となり、ユーザーが法的な問題に直面した際に「そういえばグリーン司法書士法人があったな」と第一に思い出してもらえる可能性を高めています。

X活用事例2:司法書士×筋トレで熱狂的ファンを掴む「アキ|忖度できない司法書士」

出典:アキ忖度できない司法書士

司法書士のアキさんは、「司法書士×筋トレ」というユニークな掛け算で、熱心なファン層を築いている好例です。失敗談を包み隠さず語る人間味あふれる投稿が、従来の司法書士の堅いイメージを覆し、多くの共感を呼んでいます。

大きな特徴としては、司法書士としての専門性と、ライフスタイルを融合させている点です。 日々のトレーニングの様子は、自己管理能力や継続力の証明となり、司法書士としての信頼感にも繋がっています。

また、交流会への参加やフォロワーとの積極的なコミュニケーションを通じて、単なる情報発信者ではなく、コミュニティの中心的存在となっている点も成功の大きな要因です。

Instagram活用事例:地域密着と専門特化で信頼を築く「植田 麻友氏」

出典:司法書士植田麻友/酒井の司法書士

植田麻友さんは、Instagramを活用して「大阪の相続・会社設立に強い、SNSに詳しい女性司法書士」という明確なブランドを確立している事例です。

専門分野を相続と会社設立に絞り込むことで、ターゲットとなる顧客に的確にメッセージを届けています。

投稿内容は専門知識の図解解説に加え、フットサル交流会の開催や、地域の女性税理士・弁護士との連携などを積極的に発信。 

明確な専門性と地域密着、他士業との連携の3つの軸をInstagramで発信し、信頼獲得に成功している事例です。

YouTube活用事例:圧倒的な情報量で権威性を確立「カヨウマリノ司法書士チャンネル」

出典: カヨウマリノ 

カヨウマリノさんは、YouTubeで専門家としての権威性を確立する上で理想的なモデルです。 成功の最大の理由は、2,600本以上の圧倒的な動画投稿数にあります。

 このコンテンツ量が「司法書士のことなら、このチャンネルを見れば何でも分かる」という視聴者の信頼に繋がっています。

内容は、「司法書士とは?」といった初学者向けから、独立開業のリアルな体験談、さらには具体的な業務解説まで、網羅性の高いコンテンツが特徴です。 視聴者の質問に答える動画も、双方向のコミュニケーションを生み、ファンを増やす要因となっています。

動画を通じて伝わる誠実な人柄と、圧倒的な情報量が組み合わさった、まさにYouTube戦略の王道と言えるでしょう。

司法書士がSNS運用で失敗しないための3つの注意点

SNSは強力なツールですが、法律の専門家である司法書士は特に慎重な運用が求められます。軽い気持ちで発信した内容が、信用の失墜や懲戒のリスクに繋がることもあるからです。

しかし、ポイントさえ押さえれば心配ありません。ここでは、安全にSNSを運用するために不可欠な「守秘義務とプライバシー」「広告規制」「継続の心構え」という3つの注意点を解説します。

必ず守るべきルールを確認しましょう。

守秘義務とプライバシーへの配慮を徹底する

司法書士には、守秘義務が課せられています。 これはSNS上でも当然に適用される、最も重要なルールです。

相談内容や依頼者を特定できるような情報を投稿することは絶対にやめましょう。 地名や家族構成などの情報を少し加えるだけで個人が特定できてしまう可能性があります。

事例を紹介したい場合は、個人が特定できないよう、設定を大幅に変更したり、複数の事例を組み合わせたりするなど、最大限の注意を払う必要があります。 写真を投稿する際には、依頼者や関係書類が写り込んでいないか、投稿前に確認しましょう。

司法書士法・広告規制で禁止されている表現を理解する

司法書士の広告には、日本司法書士会連合会の会則による規制があります。 SNSの投稿もこの広告とみなされる可能性があるため、ルールを正しく理解しておくことが不可欠です。

具体的には、「勝率〇%」「必ず解決します」といった誇大な表現や、「業界最安値」のように他の事務所と比較して優位性を謳う表現は禁止されています。 

また、「〇〇専門」と表示するためには、会が定める基準を満たす必要があるなど、専門性をアピールする際にも注意が必要です。

安易な表現がトラブルを招くこともあります。 少しでも迷ったら、司法書士会のウェブサイトで広告に関する規定を確認するか、先輩司法書士に相談することをおすすめします。

継続を最優先する

SNS運用で成果を出すために、最も重要かつ難しいのが継続です。 最初の数週間は意気込んで投稿しても、日々の業務に追われて更新が止まってしまうケースは少なくありません。

しかし、SNSではたまに質の高い投稿をするよりも、多少質が落ちてもコンスタントに発信し続ける方が、認知度や信頼性の向上に繋がります。 最初から完璧を目指す必要はありません。

まずは週に2回投稿するなど、無理のない目標を立て、習慣化することを目指しましょう。 ネタに困ったら、過去の投稿を再編集して発信するのも一つの手です。

司法書士のSNS運用【よくある質問】

ここでは、司法書士がSNSを運用する際によく抱く疑問について、Q&A形式でお答えします。

登記情報や法務局での手続きを投稿する際の注意点は?

登記情報や法務局での手続きを投稿する際は、守秘義務に抵触しないよう、一般論に留めることが鉄則です。

 特定の案件を匂わせるような記述は避け、「一般的に、不動産登記ではこのような書類が必要です」といった形で解説しましょう。 

法務局の内部を撮影したり、登記完了証の写真をそのままアップしたりする際は、事件番号や個人情報が写り込まないよう、細心の注意を払ってください。

司法書士法の広告規制とSNS投稿の境界線は?

SNSのプロフィールや投稿内容は、客観的に見て顧客を誘引する目的があれば広告と見なされる可能性があります。

明確な境界線はありませんが、「日本一」「絶対解決」のような誇大広告や「他社より安い」といった比較広告など、会則で禁止されている表現は避けるべきです。

あくまでも客観的な情報提供や、社会貢献の範囲に留めるという意識が重要です。

守秘義務とSNSでの事例紹介の線引きは?

守秘義務を守りつつ事例を紹介するには、個人が絶対に特定できないよう情報を抽象化、加工する必要があります。

例えば、具体的な地名、日付、当事者の年齢や職業、家族構成などを変更し、複数の事案を混ぜ合わせるなどの工夫をしましょう。

少しでも特定される可能性があると感じたら、その投稿は避けるのが賢明です。

業務範囲外のアドバイスをSNSで求められた場合の対応は?

SNSのDMで、税務や紛争性の高い法律相談など、司法書士の業務範囲を超える質問を受けることがあります。

その際は、安易に回答してはいけません。丁重に司法書士の業務範囲を説明した上で、「そのご相談は、税理士や弁護士の専門分野になります」と伝え、必要であれば信頼できる他士業を紹介する対応が適切です。

同業者からの批判や司法書士会からの指導への対処法は?

万が一、投稿内容について同業者から批判的なコメントがついたり、司法書士会から指導を受けたりした場合は、冷静に対応することが重要です。

まずは指摘の内容を真摯に受け止め、自身の投稿に問題がなかったかを確認します。問題があると判断した場合は、速やかに投稿を修正または削除し、必要であれば謝罪しましょう。

感情的な反論は事態を悪化させるだけです。誠実な対応を心がけてください。

まとめ

本記事では、司法書士がSNSを活用して集客を成功させるための具体的な方法と注意点を解説しました。

SNSは、地域の潜在的な相談者にあなたという司法書士の存在を知ってもらい、人柄を伝えることで相談のハードルを下げ、専門性で差別化を図るための強力なツールです。

最初から完璧を目指さず、まずは成功事例を参考に、無理のない範囲で投稿を始めてみましょう。

守秘義務や広告規制といったルールを正しく守り、誠実な情報発信を続ければ、SNSはあなたの事務所にとって大きな資産となります。

SNS運用に不安がある方や、自分に合った戦略設計からサポートを受けたい方は、士業のSNS支援実績を持つ株式会社シュビヒロにご相談ください。

幅広いプラットフォームに対応し、あなたの専門性を生かした発信設計を丁寧に支援いたします。

※株式会社シュビヒロでは、企業様のSNSを運用することが可能です。ご相談したいことがございましたら、フォームよりお問合せください。

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監修者

Z世代を中心としたWebコンサル会社を経営|教育業、フリーエンジニア、有名社長の元秘書|Web施策を守備範囲広く対応するため、株式会社シュビヒロを設立

執筆者

shubihiro
Z世代を中心としたWebコンサル会社を経営|教育業、フリーエンジニア、有名社長の元秘書|Web施策を守備範囲広く対応するため、株式会社シュビヒロを設立

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