SNS運用代行とは?SNSの将来性とメリット・デメリットを徹底解説

SNSは現代における企業のマーケテイング活動において、重要な役割を果たします。

しかしその重要性は理解しつつも、人手もノウハウもなく、いまだにSNSに手をつけられていない企業も多いのではないでしょうか。

そんな課題を一気に解決できるのが、今回ご紹介するSNS運用代行です。

本記事では、SNS運用代行の基本から、SNSの今後の展望、SNS運用に依頼できる業務や失敗しない選び方まで解説していきます。

目次

SNS運用代行とは?

SNS運用代行とは、その名のとおりSNSの知識やノウハウを持つ外部業者にSNSの運用を代行してもらうことを指します。SNS運用にかける時間や人材、ノウハウがない場合でも、効果的にSNS運用が可能となるため、注目を集めているサービスです。

SNSのアカウント作成からコンテンツ戦略の設計、企画立案や投稿、分析などの包括的なSNS代行サービスもあり、SNSについて全く知らない場合でも有効なSNS運用ができるのが魅力。

また、自社のニーズに合わせて投稿や企画立案のみの依頼も可能なので、使い勝手の良さも抜群です。

また昨今は企業のみならず、個人もSNSで稼ぐ時代ということもあり、個人向けのSNS運用代行も存在します。

一方で、副業としてSNS運用を請け負う個人も存在し、依頼先によって質に大きなばらつきがあるのも事実。SNS運用代行は便利な反面、選び方には注意が必要といえるでしょう。

SNSの今後の可能性

ここからは、SNSの今後の可能性について解説していきます。

SNS利用率の増加

令和5年版「情報通信白書」によると、日本のSNS利用者数は、2022年の1億200万人から2027年には1億1,300万人に増加すると予測されています。

引用:令和5年版「情報通信白書」(総務省)

また、長高齢社会に突入している日本では、スマホを難なく使いこなすデジタルシニアと呼ばれる世代が存在していることにも注目。「モバイル社会研究所」の調査によると、70代以上のシニア層の80%がスマホを所有しているとのデータがあります。

これまでは、シニア層にアプローチするには新聞への折込チラシや会員誌などが主流でしたが、これからはSNSをとおしてシニア層にアプローチできるようになっていくでしょう。

SNSマーケティングの市場規模拡大

出典:サイバー・バズ/デジタルインファクト調べ

SNSマーケティングの市場は、2024年時点で1兆2,038億円と年々拡大しており、2029年には2兆1,313億円に達する見込みです。これは、SNSの利用者が増加していることに加え、各SNSがAIなどの活用によって進化を遂げているためだと考えられます。

現在多くのSNSでは、AIを駆使することで、最適なタイミングと組み合わせで広告を表示し、ユーザーの消費行動を促進しています。つまり、ユーザーが興味を持ちそうな商品やサービスを、最適なタイミングで表示させることが可能ということです。

また、SNSは企業のECサイトとの連携も進んでおり、スムーズな顧客導線が可能となっています。一度SNSから自社サイトへユーザーが流れる仕組みを作ってしまえば、あとは特別なことをすることなく顧客の獲得ができるため、企業にとっては非常に魅力的な販売チャネルといえるでしょう。

SNSによる顧客接点の獲得

企業がSNSを運用することの最大の目的は、顧客接点の拡大です。前述のとおり、SNSの利用者数は年々増加しており、これまではアプローチできなかった潜在顧客に、自社の商品やサービスを効率よく認知させることが可能となっています。

また、新規顧客の獲得のみならず、継続的な関係構築にも活用できるのがSNSの魅力。消費者の声を拾いやすくなったことで、自社の商品やサービスの改善活動もスピード感を持って行うことが可能となりました。

また、SNSはBtoCだけでなく、BtoBにも有効です。つまり、SNSでは、一般消費者に限らず、企業へのアプローチもできるということです。

SNS運用代行に依頼できる業務

SNS運用代行に依頼できる業務はさまざまです。SNS運用の一部分もしくは全てを任せることもできます。

ここからは、具体的にどのような業務を依頼できるのか、確認していきましょう。

アカウント開設から運用まで

SNS運用代行では、アカウント開設から運用までの全てを任せることが可能です。

企業アカウントに必要な設定や、コンセプト設計、投稿の企画立案から投稿の実施とその後の改善活動までをまとめて依頼できるため、ノウハウがない場合でもSNS運用をスタートすることができます。

SNSの効果を最大限発揮できる反面、料金はその分高く、月額で50万円以上かかることもあります。そのため、戦略設計や企画立案のみ依頼するなど、部分的にを外注することで、費用を抑えつつ効果的なSNS運用をすることが可能です。

コンセプト設計や戦略立案

SNS運用で成果を出すためには、コンセプト設計や戦略立案が重要です。SNSをなんとなく更新している場合、担当者が変わるたびに雰囲気が変わったり、投稿の質にばらつきが生じることがあります。

イメージのばらつきは顧客を混乱させ、離反を招く恐れもあるため、顧客との信頼関係構築のためにも統一感を持った投稿を継続することが大切です。

自社SNSに統一感がないことに課題を感じている場合には、SNS運用代行を利用してターゲットに合わせたコンセプト設計を依頼することもおすすめです。

投稿内容の企画立案

SNS運用代行には、投稿内容の企画立案をしてもらうこともできます。

SNS運用でネタが尽きてしまうと、投稿がありきたりでつまらないものになってしまったり、最悪の場合、投稿自体ができなくなったりするでしょう。

SNS運用代行はSNSの最新情報に精通していることに加え、これまでの経験から豊富なアイデアを持っています。

SNS運用代行の経験や知識を借りて投稿にバリエーションを持たせることができるのは魅力といえるでしょう。

コメント監視による炎上対策

SNSの運用では常に炎上リスクと隣り合わせです。万が一炎上すると、一気に企業の信頼が損なわれ、顧客離れにつながる恐れがあります。

そのため、SNS運用では万が一に備えて炎上リスクへの対策を構築しておくことが重要です。

しかし、いつ炎上するかわからないSNSにおいて、常にコメントをチェックすることは困難でしょう。一方で、炎上は拡散される前のボヤの段階で消化することが重要です。

SNS運用代行では、炎上対策として24時間コメントを監視するサービスもあるため、自社SNSの炎上対策にも活用できます。

インフルエンサー起用による広告運用

SNS運用は、一朝一夕で効果が出るわけではありません。しかし、インフルエンサーを登用することで、一気にSNSマーケティングで優位に立つことが可能です。

とはいえ、インフルエンサーを登用するには依頼内容の詳細や案件にあった人選、またインフルエンサーとの交渉などが必要となり、手間がかかるのも事実。

SNS運用代行のなかには、インフルエンサーを紹介してくれるサービスもあり、スムーズに話し合いを進めることが可能です。

SNS運用代行をとおしてインフルエンサーを見つけることで、手間なくスムーズにSNSマーケティングに繋げることができるでしょう。

分析・レポートの作成

SNS運用では、投稿後の効果測定をしてPDCAを回すことも重要です。日々の投稿に加えて分析をして改善し、次回の投稿に活かしていくことで、SNS運用を成功に導くことができます。

しかし、分析に使用するツールは別途用意する必要があったり、操作が複雑だったりと、素人にはハードルが高いのも事実。また、分析結果から仮説を立て、効果検証をしていくことも必要です。

SNS運用代行では、投稿やユーザーの分析をはじめ、レポートの作成を依頼できる場合があります。投稿だけで手一杯となり、改善活動に時間を割けないような場合には、SNS運用代行を活用することがおすすめです。

SNS運用代行を利用するメリット

次に、SNS運用代行を利用するメリットについて解説していきます。

担当者の負担軽減

SNS運用代行を利用するメリット1つ目は、SNS担当者の負担が軽減されることです。多くの場合、SNS担当者というのは専属ではなく、主業務の合間にSNSの運用をしています。

したがって、業務負担が大きくなり、繁忙期にはSNSの運用がおろそかになる恐れがあります。また、SNSに注力するあまり、主業務が雑になりミスが多発してしまったり、残業が増えてしまったりするなどの悪影響を及ぼす可能性は否めません。

SNS運用代行を利用する際に、特に負担となっている業務だけに絞ることで、SNS担当者の負担を軽減することと同時に、コスト削減にも繋げられるでしょう。

SNS運用ノウハウの獲得

2目のメリットは、SNS運用代行をとおしてSNS運用のノウハウを獲得できる点です。通常、業務の外注は社内にノウハウが蓄積されないといわれますが、SNS運用に関しては異なります。

SNS運用代行に全て丸投げする場合においても、ターゲット選定や販促に関しては、SNS運用代行会社とのミーティングをとおして決めていきます。このとき、SNSを熟知したプロからのアドバイスや考えを聞くことができるのは魅力です。

また、投稿の分析結果などを共有してもらうことで、SNSで重要とされる指標や、そこから仮説を立てて実行に移していく流れを身につけることができるでしょう。

統一された世界観の打ち出し

SNS運用代行を利用する3つ目のメリットは、世界観を統一した投稿が可能になる点です。SNS運用には、編集・加工などのスキルが求められます。

SNS担当が1人の場合、異動や転職によって担当者が変わった場合に、投稿の印象が全く変わってしまう恐れがあります。また、複数人で担当している場合には、人によって投稿の出来栄えが変わってしまうこともあるでしょう。

SNSは特定のターゲットに向けて継続した活動が求められるため、投稿によって差が生じることは望ましくありません。投稿によって世界観が変われば、消費者は違和感を覚え、信頼関係の構築が難しくなる恐れがあります。

SNS運用代行を利用することで、担当者が変わった場合にでも、一定のクオリティの投稿を続けることができ、顧客と継続的な関係を構築できるようになるでしょう。

SNS運用代行を利用するデメリット

ここからは、SNS運用代行を利用するデメリットについて解説していきます。

コストが発生する

SNS運用代以降を利用すると当然、コストが発生します。自社で完結させれば発生しないコストなので抵抗を感じる場合もあるでしょう。

SNS運用代行会社に依頼する内容を限定することで、コストをなるべく抑えることが可能です。SNS運用は自社で完結させるよりも、SNSに詳しい代行会社をうまく活用することで、効率的に収益に繋げられる可能性を秘めています。

自社でできる部分とそうでない部分をよく理解し、SNS運用代行を利用するのがポイントです。

SNS運用代行とのマッチングが難しい

SNS運用代行は多く存在しており、その中から自社のニーズにマッチするSNS運用代行を選ぶのが大変なのはデメリットといえます。

SNS運用代行とはいえ、全てのSNSで実績があるわけではありません。また、得意不得意も存在します。SNS運用代行に依頼した後のミスマッチを防ぐためには、実際の投稿を確認することがおすすめです。

動画編集やクリエイティブ、文章のバリエーションなどを確認し、自社の世界観やターゲットとマッチするかを検討しましょう。

クライアントの管理が求められる

SNS運用代行に依頼すると、クライアントの管理が必要となります。当然、請求書のやり取りも発生するため、手間がかかるのはデメリットといえます。

また、全て任せられるとはいえ、常に投稿内容は把握しておくことが必須です。はじめのうちはしっかりと対応してくれて質が高くても、時間が経過するにつれて投稿の質が落ちることがあります。

緊張感を維持するためには、SNS運用の目標を事前にすり合わせておくことが大切です。閲覧数、クリック数、成約数などを目標としてお互いに共有しておくことで、緊張感を維持するだけでなく、目標への進捗管理もしやすくなるでしょう。

成果が出るとは限らない

SNS運用代行では、必ずしも成果が出るとは限りません。とくにはじめは認知度が低いところからスタートするため、なかなか成果が出ないのは当然です。

また、手法が正しくても、その効果が出始めるのに数ヶ月かかることも珍しくありません。そのため、SNS運用には長期的な視点を持つことが重要です。

一方で、すぐに成果が出ないことを言い訳に、粗末なSNS運用代行をする事業者もいます。SNS運用代行は個人で請け負っているケースもありますが、個人よりも法人の方が信頼度が高く、おすすめです。

SNS運用代行の選び方

最後に、SNS運用代行を選ぶ際のポイントをまとめました。

  • 料金設定は適切か
  • 自社ニーズに合っているか
  • 同業での代行実績はあるか

これら3つのポイントを抑えることで、自社にあったSNS運用代行を見つけることができます。

それぞれ、詳しく見ていきましょう。

設定料金は適切か

1つ目のポイントは、料金設定が適切かどうかを確認することです。

SNS運用代行は非常に多く存在しており、その料金設定は多種多様です。安ればノウハウや経験が不十分であることが予測でき、また高ければぼったくられる可能性もあります。SNS運用代行の料金相場をあらかじめ把握しておくことが重要です。

依頼内容に応じた料金相場を以下にまとめましたので、SNS運用代行選びの参考にしてください。また、SNS運用代行によっては初期費用がかかる場合もあるため、あらかじめ確認しておきましょう。

依頼内容料金相場
投稿やコメントの監視5万円〜10万円
投稿のみ5万円〜15万円
コンテンツ作成投稿コメント・DMへの返信簡易分析20万円〜30万円
コンテンツ作成投稿コメント・DMへの返信分析定期ミーティング50万円以上
初期費用10万円〜30万円

また、前述のとおりSNS運用代行は企業だけでなく、個人が請け負うケースがあります。

当然、個人の方が料金は安いことが多いですが、SNS運用ではフェアやキャンペーンの情報を事前に知らせる場合もあるため、信頼できる法人を選ぶのがおすすめです。

自社ニーズに合っているか

2つ目のポイントは自社ニーズに合っているかです。SNS運用代行にはさまざまなSNSの運用を依頼できますが、それぞれに得意不得意の分野が存在します。

また、依頼できる内容もさまざまで、撮影やクリエイティブ作成の対応可否や専任のコンサルタントの有無などもあります。

自社に合ったSNS運用代行を見つけるためには、依頼したいSNSに対応していることはもちろん、自社の課題を解決してくれるサービスがあるかどうかも確認したいポイントです。

例えば、SNSの企画・投稿は社内で完結できるものの、分析や改善活動まで十分にできない場合には、コンサルタントがいるSNS運用代行を選ぶのがいいでしょう。

同業種での代行実績があるか

3つ目のポイントは同業種での実績があるかどうかです。例えば、美容業界で申し分ない実績があっても、IT業界や自動車業界で同じ成果が出せるとは限りません。自社の業界への理解度が高いほど、効果的なSNS運用が期待できるでしょう。

また同じ業界でも、商品やサービスがBtoCかBtoBかで、SNS運用の手法が異なります。SNS運用代行を選ぶ際には、同じ業界であることに加え、似たターゲットでの実績があるかどうかもチェックすることが重要です。

なお、実績を確認する際は、水増しができるフォロワー数ではなく、投稿の閲覧数やSNSを通じた商品やサービスの購買数の推移などを確認するといいでしょう。

まとめ:SNS運用代行で事業を成功に導く!

今回は、SNS運用代行について解説してきました。SNSの利用者数は2027年には1億1,300万人に達すると予測されており、今後ますます企業のマーケティング活動に欠かせないプラットフォームとなることは間違いないでしょう。

SNSの重要性が増していく一方で、SNSを有効に活用している企業は多くありません。「自社で運用しているものの、正しい運用ができているか不安」「そもそも人手が足りなくて手を付けられていない」などの課題は、SNS運用代行を利用することで解決できます。

なお、SNS運用代行を選ぶ際には、料金とサービスのバランスや自社SNSとの相性をよく吟味するようにすることが大切。本記事を参考にして、後悔しないSNS運用代行を選んでください。

成果が出る確約のないSNS運用代行にコストをかけるのは抵抗感があるという方は、シュビヒロにご相談ください。シュビヒロでは、Twitter、Instagram、YouTubeを中心に、SNS運用代行サービスを提供しています。コストがとにかく安いので、手軽にSNS運用代行を試せるのが魅力。ぜひ、お問い合わせください!

※株式会社シュビヒロでは、企業様のSNSを運用することが可能です。ご相談したいことがございましたら、フォームよりお問合せください。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!

監修者

役職:株式会社シュビヒロ 代表取締役。

実績:第1期目の売上高は1.8億円を達成し、第2期目には3億円を見込む。業務委託を含む200人以上のスタッフを抱える会社を経営
YouTubeチャンネル「フランチャイズチャンネル」や「武田塾チャンネル」を含む現在60以上のチャンネルの運用代行を行い、またフランチャイズ本部を対象とした企業へSNSを活用したフランチャイズ開発を支援(現在20社程度)
YouTubeだけでなくXやInstagram、TikTok等のSNS運用から広告運用、Web制作・開発、予約システム開発運営、癒し~ぷ高田馬場店運営など幅広く業務を請け負う

経歴:愛知工業大学に入学後、2年半にわたりパソコン・プログラミング教室で管理職として勤務。その後、株式会社FCチャンネルに所属し、株式会社シュビヒロを設立。

執筆者

shubihiro
Z世代を中心としたWebコンサル会社を経営|教育業、フリーエンジニア、有名社長の元秘書|Web施策を守備範囲広く対応するため、株式会社シュビヒロを設立

コメント

コメントする

目次