整骨院のSNS集客完全ガイド!SNSごとの活用術と注意点を徹底解説

整骨院にとって、SNSは今や欠かせない集客ツールとなっています。広告費を抑えながら地域の潜在顧客にアプローチでき、施術内容や専門性をわかりやすく伝えられる点が魅力です。

しかし、SNSを運用してもなかなか予約につながらず、時間だけが浪費されてしまうこともあるのではないでしょうか。

そこで本記事では、整骨院がSNSを活用するメリットや各SNSごとの特徴、効果的な投稿アイデア、法令遵守の注意点までを徹底解説します。

集客効果を最大化するSNS運用の全体像をつかみ、地域で選ばれる整骨院を目指しましょう。

※株式会社シュビヒロでは、企業様のSNSを運用することが可能です。ご相談したいことがございましたら、フォームよりお問合せください。

目次

整骨院のSNS集客が効果的な理由

整骨院の集客にSNSを活用することで、広告費を抑えつつ地域の潜在顧客へ効率的にアプローチできます。

さらに、施術内容や専門性をわかりやすく伝えられ、信頼関係を築きやすいのが特徴です。ここでは、整骨院にSNS集客が効果的な理由を3つ紹介していきます。

低コストで地域の潜在顧客にアプローチできる

SNSは、折込チラシや地域誌、看板広告といった紙媒体に比べ、圧倒的に低コストで始められるのが大きな魅力です。たとえば、読売新聞の折込チラシ単価は1枚あたり約2.8円。東京都での普及率は約10%程度のため、八王子市の人口で換算すると約5万部となります。つまり、1回の折込で約14万円の費用が発生する計算です。

一方、InstagramやTikTokは無料でアカウントを作成でき、投稿を続けるだけで自然にフォロワーが増え、地域住民へ継続的にアプローチできます。さらにSNS広告を活用する場合も、1日数百円から配信でき、ターゲットを「地域」「年齢」「興味関心」などで絞り込めるため、必要な層にだけ効率よく情報を届けることが可能です。

整骨院は来院範囲が限られているため、「半径数キロ圏内」にターゲットを絞った広告配信もでき、無駄な広告費をかけずに安定した集客を実現できるのはSNSの魅力です。

施術内容や専門性をわかりやすく伝えられる

整骨院を初めて利用するユーザーは、「どんな施術をするのか」「痛みはないのか」など、多くの不安を抱えています。SNSでは、写真や動画を通じて施術風景をリアルに伝えられるため、そうした不安を解消しやすいのが大きなメリットです。

とくに動画は、施術の流れや手技、院内の雰囲気を視覚的にわかりやすく表現でき、文章だけでは伝わりにくい専門性を直感的に訴求できます。

また、症状別のセルフケア動画や解説投稿を行うことで、専門家としての知識と信頼性を示すことも可能です。継続的に発信を重ねることで、「この整骨院なら安心して通えそう」という印象を持ってもらえ、結果的に新規来院やリピートにつながります。

信頼関係を築き予約やリピートにつなげやすい

整骨院のSNS運用では顧客のタイプごとに最適な発信を行うことで信頼関係を築けるのが魅力です。潜在顧客・顕在顧客・既存顧客では求める情報や行動のハードルが異なるため、SNSで提供するコンテンツを工夫しましょう。

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顧客タイプ具体像SNSでの発信内容
潜在顧客体の不調はあるが来院意欲は低い・セルフケア動画・姿勢改善ストレッチ・豆知識投稿
顕在顧客来院を迷っている段階・施術の流れ紹介・スタッフ紹介・患者の声や口コミ
既存顧客リピート・継続を検討・LINEでの予約案内・再来院キャンペーン・健康管理アドバイス

このように顧客タイプに応じた情報提供を行うことで、効果的に信頼関係を築けます。とくにLINE公式アカウントは、顕在顧客から既存顧客への移行をスムーズにする重要なツールです。SNSとLINEを組み合わせて予約導線を整えることで、来院までの流れが自然になり、結果的にリピート率向上にもつながります。

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整骨院におすすめのSNSと活用方法

整骨院の集客には、それぞれのSNSの特性を理解して使い分けることが重要です。ここからは、YouTube、TikTok、Instagram、LINEなど主要SNSごとの活用方法をご紹介していきます。

YouTubeを活用して専門性や雰囲気を伝え信頼を構築する

YouTubeは長尺動画を投稿できるため、整骨院の専門性や院内の雰囲気をじっくり伝えるのに適したプラットフォームです。文章や画像だけでは伝わりにくい施術内容やスタッフの人柄を、映像と音声でわかりやすく表現できるため、初めて来院する利用者の不安を和らげる効果があります。

具体的な活用方法としては、以下のような動画が効果的です。

  • 施術の流れ紹介動画:初診時のカウンセリングから施術、アフターケアまでを順番に解説
  • 症状別セルフケア動画:肩こり・腰痛など、自宅でできる簡単な運動やストレッチを紹介
  • スタッフ紹介動画:院長やスタッフのプロフィールや想いを語ることで安心感を醸成
  • 院内ツアー動画:清潔感や設備の充実度を見せることで来院前の不安を軽減

さらに、YouTubeは検索エンジンとの相性が高いため、動画タイトルや説明文に地域名や症状名を含めることで、検索経由からの集客にもつながります。定期的な投稿とSEOを意識した運用により、整骨院の信頼性と認知度を同時に高められる強力なツールです。

TikTokの拡散力を活かして認知度を高める

TikTokは短尺動画をメインとするプラットフォームで、投稿が「おすすめ」に掲載されることで、フォロワー外のユーザーに届きやすく、整骨院の認知度を短期間で一気に高められるのが特徴です。

とくに整骨院では、ストレッチや姿勢改善、セルフケアのワンポイント動画など、視聴者が「すぐ試してみたい」と思える内容が拡散されやすい傾向にあります。

効果的な活用方法のポイントは以下のとおりです。

  • 動画は15~30秒程度で簡潔にまとめる
  • 撮影はスマートフォンで行い、TikTok内で編集する
  • 地域名や症状名を含むハッシュタグを活用する
  • 同じテーマをシリーズ化して継続的に投稿する
  • BGMやテロップを活用し、視覚的な分かりやすさを意識する

TikTokは低コストで始められるうえ、投稿を積み重ねるほど表示回数が増えやすくなります。まずは週1〜2本から継続的に動画を配信し、地域での認知度アップと新規患者獲得を目指しましょう。

Instagramを活用してブランディングと差別化を図る

Instagramは写真や動画をメインにしたSNSで、整骨院の世界観や雰囲気を視覚的に伝えるのに最適です。施術風景や院内の清潔感、スタッフの人柄などを投稿することで、院のイメージを強化し、他院との差別化につなげられます。とくにフィード投稿は、色味や構図を統一することでブランドイメージの確立が可能です。

Instagramのブランディングと差別化を図るためには、以下の点を意識しましょう。

  • 投稿デザインを統一する:写真の色味や構図を揃えて世界観を演出
  • 投稿テーマを明確にする:セルフケア、施術紹介、院内の雰囲気などジャンルを固定
  • ストーリーズでリアルタイム発信:日常風景やキャンペーン告知で親近感を高める
  • ハッシュタグ・位置情報を活用:地域ユーザーへの認知拡大を狙う

これらを実践することで、利用者が「この整骨院なら安心できそう」と感じるブランド力を高められます。Instagramは単なる集客だけでなく、整骨院の価値を視覚的に伝えるブランディングツールとしても活用できるプラットフォームです。

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LINE公式アカウントを活用して既存顧客とのつながりを深める

LINE公式アカウントは、既存患者との関係を維持・強化し、リピート来院を促すための強力なツールです。整骨院では、予約管理や情報発信を一元化できるため、効率的な集客と顧客満足度向上の両立が可能になります。

とくにLINEは多くのユーザーに日常的に利用されており、重要な情報を確実に届けられる点が大きな魅力です。以下に、整骨院でのLINE運用における活用ポイントを表にまとめました。

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活用ポイント内容
再来院促進メッセージ・施術後のフォローアップによる次回予約の促進
オンライン予約との連携・LINE内で予約完結できるシステムを導入
・24時間受付による電話対応の負担を軽減
クーポン・特典配信・「初回割引」や「友達紹介クーポン」などを発行し、来院へのハードルを下げる
セグメント配信でパーソナル化・「肩こり」「腰痛」など症状別にグループ分けし、それぞれに適した情報を配信

これらを組み合わせることで、患者とのつながりを深めながら安定した集客基盤を構築できます。LINEは、顧客維持と再来院促進を同時に実現できる整骨院に欠かせないツールといえるでしょう。

整骨院のSNS集客におすすめの投稿アイデア

SNS集客を成功させるには、継続的な情報発信が必要です。ここでは整骨院に適した投稿アイデアをご紹介します。患者の興味を引きつけ、信頼を高めながら来院につなげる具体的なコンテンツ作成のヒントをみていきましょう。

症状別セルフケアを紹介して専門性をアピールする

整骨院のSNS投稿では、肩こり・腰痛・膝痛など症状別にセルフケア方法を紹介することで、専門性をわかりやすく伝えることが可能です。フォロワーにとって役立つ情報を提供することで、整骨院の専門性が伝わり、信頼感の向上にもつながります。

動画や画像を使えば、施術やセルフケアの動きを視覚的に伝えられるため理解度が高まり、実践しやすいのが特徴です。利用するSNSの特徴に応じて、戦略的に投稿していきましょう。

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媒体発信内容例
短尺動画TikTok・Instagramリール・15〜30秒の簡単ストレッチ動画・ワンポイントセルフケア紹介・BGM+テロップでわかりやすく解説
長尺動画YouTube・症状の原因+改善法をじっくり解説・施術の正しい手順を実演・5〜10分で専門知識を深く伝える
フィード投稿Instagram・Facebook・ストレッチの手順を写真と文章で解説・1投稿=1テーマで情報を整理

媒体ごとに適した表現を使い分けることで、潜在顧客にも既存顧客にも価値ある情報を届けられます。結果として「この症状ならこの整骨院に相談してみよう」という信頼感を築くことができるでしょう。

施術の流れを伝えて安心感を醸成する

はじめて整骨院を訪れるターゲットは、「どんな施術をされるのか」「痛みはないか」「料金はいくらかかるのか」といった不安を抱えているものです。そこでSNSを活用し、施術の流れをわかりやすく伝えることで、来院前の不安を大幅に軽減できます。

媒体ごとの効果的な発信方法は以下のとおりです。

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媒体発信内容例
短尺動画TikTok・Instagramリール・初診カウンセリング→施術→アフターケアのダイジェスト紹介
・15〜30秒で院内の雰囲気を伝える
長尺動画YouTube・カウンセリングから施術までをじっくり紹介
・施術中の説明や注意点を音声で解説
フィード投稿Instagram・写真+テキストでステップごとに流れを解説
・料金や所要時間をわかりやすく表示

施術プロセスを可視化することで、初めての患者でも安心して予約しやすくなり、結果として予約率・リピート率の向上につながります。

ビフォーアフターや施術動画で成果を伝える投稿

整骨院の施術効果をわかりやすく伝えるには、ビフォーアフターや施術動画が効果的です。視覚的に変化を示すことで、施術の価値を直感的に伝えられ、初めて来院を検討する利用者にも安心感を与えられます。

ただし、医療広告ガイドラインでは「必ず治る」「完全に改善」といった断定的な表現は違反となるため、慎重な運用が求められます。以下は、媒体ごとの活用方法をまとめた表です。

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媒体活用例
短尺動画(TikTok・Instagramリール)・施術前後の動作比較
・施術中のワンシーンを簡潔に紹介
長尺動画(YouTube)・施術の一連の流れと変化を詳しく解説
・施術目的や注意点も音声で説明
フィード投稿(Instagram)・ビフォーアフター写真+簡単な説明文
・保存して見返せる投稿内容にする

また投稿には、「効果には個人差があります」「これは一例です」といった注記を添えることで、優良誤認などの法令違反を防ぎながら安全に情報を伝えられます。こうした工夫を重ねることで、信頼性を保ちながら集客力を高める投稿が実現できるでしょう。

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SNSと他施策を組み合わせて整骨院の集客効果を最大化する方法

SNS集客は単独で行うよりも、MEOやホームページ、口コミなど他の施策と連携することで効果が倍増します。ここからは、SNSを中心に据えつつ、他の集客施策を組み合わせて来院率やリピート率をさらに高める具体的な方法を解説します。

MEO(Googleマップ)との連携で地域の新規患者を獲得する

整骨院の集客では、SNSだけでなくMEO(マップエンジン最適化)との連携が重要です。MEO対策を行うことで、Googleマップ検索で上位表示され、近隣で整骨院を探している新規患者に効率よくアプローチできます。とくに「地域名+整骨院」で検索するユーザーは来院意欲が高く、来店につながりやすいのが魅力です。

SNSと組み合わせる際は、InstagramやLINE公式アカウントのプロフィールにGoogleマップのリンクを設置したり、投稿で場所をタグ付けしたりすることで導線を強化できます。MEOとSNSを連携させることで、地域密着型の集客力を最大化させることが可能です。

ホームページや予約システムとSNSをつなげて来院率を高める

SNSは認知度を高めるには有効ですが、投稿を見ただけでは予約につながらないケースも少なくありません。そこで重要になるのが、ホームページや予約システムとの連携です。

SNSの投稿やプロフィールにホームページへのリンクを設置し、詳しい施術内容や料金、アクセス情報をわかりやすく提示することで、患者がスムーズに行動できる導線を作れます。

さらに、予約システムを活用すれば、SNSから直接オンライン予約へ誘導することも可能です。SNSとホームページ、予約システムを一体化させることで、来院率と業務効率の両立が実現できるでしょう。

口コミやレビューをSNSに投稿して信頼性を強化する

整骨院を選ぶ際、口コミやレビューは来院を検討する利用者にとって重要な判断材料です。SNSと組み合わせて活用することで、院の雰囲気やサービス内容をわかりやすく伝えられ、信頼性を高めることができます。

ただし、整骨院が自ら口コミを引用・編集して発信する場合は「広告」とみなされるため、誇張表現や断定的な言い回しは医療広告ガイドライン違反となる恐れがある点には注意が必要です。

口コミはあくまで利用者自身の声として尊重し、自然な形で紹介することで、新規来院者に安心感を与え、結果として信頼性の高い集客につながります。

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チラシや紹介カードをSNSフォローにつなげる

SNSの集客効果を高めるには、オンラインだけでなくオフライン施策との連携も欠かせません。整骨院で配布するチラシや紹介カードに、InstagramやLINE公式アカウントのQRコードを掲載すれば、来院した利用者をその場でSNSフォロワーに転換できます。

とくにLINEはその場で簡単に友だち登録できるため、初回クーポンや限定情報を案内することで登録率を向上させることも可能です。

また、SNSアカウントをフォローしてくれた患者に、抽選で特典をプレゼントするキャンペーンを実施すれば、自然な形でフォローを促せます。リアルとデジタルをつなぐ施策は、整骨院の集客を長期的に安定させる鍵となるでしょう。

整骨院が守るべき広告と法令ガイドライン

整骨院がSNSを活用する際は、医療広告ガイドラインや各種法令を遵守することが不可欠です。誤った表現や過剰な宣伝は違反につながり、行政指導や罰則を受けるリスクがあります。ここでは、安全かつ適切に情報発信するための基本ポイントを解説します。

広告と判断される基準を理解して違反を防ぐ

整骨院がSNSを活用する際には、どの投稿が「広告」に該当するかを理解することが重要です。柔道整復師法では、次の3つの要件をすべて満たす場合、その投稿は広告と判断されます。

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要件内容具体例
① 誘引性利用者を施術所へ誘導する意図があること「◯◯で改善!」「ご予約はこちら」など来院を促す記載
② 特定性施術所名や施術者名が特定できること院名や住所、連絡先、URLが記載されている
③ 認知性一般の人が認識できる状態にあることSNS投稿やチラシ、Webサイトで公開されている

この3つが揃うとSNSであっても広告と判断されるため、記載内容には厳しい制限が設けられます。なお、Webサイトは利用者が自らアクセスするものであり、原則として「誘引性がない」とされるため広告には該当しません。ただし、景品表示法によってWebサイト内の表現が規制される場合がある点には注意が必要です。

また、「これは広告ではありません」と明記しても、実質的に上記3要件を満たしていれば広告と判断されます。暗示的な表現や誇張表現も含まれるため慎重な運用が必要です。

違反を防ぐためには、投稿前に広告に該当するか確認し、必要であれば専門家に相談しましょう。基準を正しく理解することで、行政指導や罰則を未然に防ぐことができます。

禁止表現を避けて適切な言い換えを行う

整骨院は医療機関ではありませんが、柔道整復師法や医療広告ガイドラインに基づく規制を受けるため、投稿で使用する言葉には十分な注意が必要です。

とくに、整骨院が医療行為を行っていると誤解されるような表現は、医師法違反となる可能性があるため避けましょう。以下は代表的な禁止語句と適切な言い換え例です。

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NGワード言い換え
患者来院者、利用者、お客様
診察、診療、診断ご案内、ヒアリング、カウンセリング
治療、治す、治る施術、対応、サポート、緩和
完治改善、軽減、良くなる場合も
絶対に効果が出る効果には個人差があります
必ず治る不調の改善を目指します、サポートします

安全な発信のポイントは、誇張せず事実を淡々と伝えることです。これにより、安心感のある情報発信が実現し、整骨院のブランド価値向上にもつながります。

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SNS投稿に特有の注意点をチェックしてリスクを回避する

SNSには、他の広告媒体にはない特有のリスクがあります。まず注意すべきは、リアルタイム性による情報拡散の速さです。誤った内容や不適切な表現を投稿してしまうと、瞬く間に広がり、削除しても記録が残り続ける可能性があります。

投稿前には必ず複数人で内容をチェックし、法令やガイドラインに違反していないか確認しましょう。また、コメントやDMでのやり取りも広告とみなされる場合があります。

特定の症状名に触れながら来院を促すメッセージは違反リスクが高いため、「一般的なアドバイス」や「受診をおすすめする表現」に留めることが大切です。さらに、患者の写真や動画を投稿する際は、必ず同意書を取得し、プライバシー保護に十分配慮することでトラブルを未然に防ぎましょう。

整骨院SNS集客でよくある失敗と対策

SNS集客は効果的ですが、運用方法を誤ると時間やコストばかりかかり、成果が出ないケースもあります。ここでは整骨院が陥りやすい失敗例と、その改善策をみていきましょう。

フォロワーは増えても予約につながらないケース

SNS集客でよくある悩みが、「フォロワーは増えているのに予約が増えない」というケースです。投稿が魅力的で認知度は上がっていても、実際の来院行動につながっていないことが原因と考えられます。

この場合、まずは来院までのハードルを下げる工夫が必要です。プロフィール欄や投稿内には、必ず予約ページやLINE公式アカウントへのリンクをわかりやすく表示しましょう。さらに、初回限定クーポンやキャンペーン情報を活用して「今すぐ予約したい」と思わせる動機付けも効果的です。

また、フォロワーが地域外に偏っていると来院には結びつきにくいため、地域名を含むハッシュタグや位置情報機能を活用し、近隣のフォロワーを増やす工夫も欠かせません。認知度アップだけで終わらせず、行動に移すための導線設計と地域ターゲティングが集客成功の鍵となります。

ガイドライン違反によるリスクと防止法

整骨院がSNSを活用する際には、複数の法令やガイドラインを守る必要があります。医療広告ガイドラインをはじめ、医薬品医療機器等法、景品表示法、健康増進法、不正競争防止法など、広告関連法令は多岐にわたり、特定のルールだけに注意すれば良いというわけではありません。

現時点ではSNSやネット上での投稿について明確な規制がない部分もありますが、今後は規制対象になる可能性が高いといえます。違反した場合、行政指導や罰金などの罰則が科されるだけでなく、最悪の場合は刑事訴訟法第239条第2項に基づき告発の対象となることもあります。これは整骨院の信頼を大きく損なう重大なリスクです。

防止策としては、まず投稿前に必ず複数人で内容をチェックする体制を整えましょう。また、定期的にガイドラインの最新情報を確認し、疑問があれば専門家や法務担当に相談することをおすすめします。

運用が継続できない問題を解決する仕組みづくり

SNS集客が成果につながらない大きな理由のひとつが、運用が続かず放置アカウントになってしまうことです。投稿が止まると、利用者から「この整骨院は営業しているのかな?」と不安を与えてしまい、信頼を得にくくなります。

また、SNSは短期間で効果が出るものではなく、長期的な視点でコツコツと運用を続けることが大前提です。継続運用を実現するためには、まず月単位の投稿スケジュールを作成しましょう。ネタ出しから撮影・投稿までの流れをあらかじめ決めておくことで、業務がスムーズになります。

またスタッフに役割分担を設定することも重要です。「撮影担当」「投稿担当」「コメント対応担当」と分けて負担を軽減すれば、無理なく運用を継続できます。こうした仕組みを整えることで、SNSは安定した集客の柱となり、長期的な成果を生み出すことができます。

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整骨院のSNS集客成功事例3選

ここからは、実際にSNSを活用して集客に成功している整骨院の事例を紹介します。成功事例から効果的な戦略を学び、自分たちの集客施策に活かしましょう。

新潟市の整体院|Instagram運用で新規予約4件

新潟市中央区の個人整体院では、以前はポータルサイトを中心に集客を行っていましたが、掲載費用が増える一方で効果が薄れ、費用対効果の課題を抱えていました。

Instagram運用では、「どんな施術ができるのか」をプロフィールに記載することで、わかりやすいアカウント設計へと改善しています。固定投稿では自己紹介、症状別セルフケア、施術案内といった情報を体系的に整理し、訪問者が安心して相談できる環境を整えたことも特徴です。

さらに、投稿テーマを統一し、視覚的に統一感を持たせることでブランドイメージの向上にも成功。くわえて、エリアを市内に絞ったInstagram広告を活用し、動画投稿による訴求や来店者層に近いターゲティングを実施しました。

その結果、運用開始からわずか1か月でInstagram経由の予約が4件発生し、約15万円の売上を達成しています。見込み顧客のフォロワーも50名ほど獲得でき、費用対効果が大幅に改善された成功事例です。

ぷらす鍼灸整骨院グループ|ストーリーズ活用で月680万円達成

出典:plusseikotsuin

ぷらす鍼灸整骨院グループでは、当初の売上が月200〜300万円程度にとどまっていました。ホームページ経由での集客は年間わずか2〜3件と低調で、Instagramにも力を入れていたものの、再現性がないことが原因でした。

そこで取り組んだのが、ホームページの改善とInstagram運用の掛け合わせです。まず、高単価メニューに特化したLP(ランディングページ)を制作し、導線を細かく設計。これにより、ホームページからの成約率はほぼ100%を達成しています。

さらに、これまでLINE運用で培ったノウハウをInstagramに応用し、SNS投稿の質と導線を強化しました。即効性のあるホームページ集客と、積み上げ型のSNS運用を組み合わせたことで相乗効果が生まれ、3か月で売上が680万円へと倍増。短期間で大幅な成長を実現した成功事例です。

心笑整骨院(山口)|開業初月から月100万円突破

出典:kokoroeseikotsuin

山口県周南市に新規オープンした心笑整骨院は、開業初月から月100万円の売上を達成しました。

取り組みの特徴は、開業前からのInstagram運用です。オープン準備の段階から院内づくりやコンセプトを積極的に発信し、地域の人々とのつながりを強化しました。さらにチラシなどのオフライン施策も併用することで、開業時点で一定の認知度を獲得することに成功しています。

1月の売上は32万円からスタートし、2月には62万円、3月は100万円を突破しました。開業初期は価格を抑えて来店数を増やし、その後に単価を上げる戦略も特徴です。SNSとリアル施策を組み合わせた導線設計により、わずか3か月で安定した集客基盤を確立した成功事例といえるでしょう。

まとめ:SNS集客で地域に選ばれる整骨院を目指そう

整骨院のSNS集客は、低コストで地域の潜在顧客にアプローチできるだけでなく、施術内容や専門性を伝え、信頼関係を築くための重要な手段です。YouTube・TikTok・Instagram・LINEなど、それぞれのSNSの特性を理解し、目的に応じて使い分けることで集客効果を最大化できます。

また、医療広告ガイドラインをはじめとする法令遵守は欠かせません。禁止表現を避け、誠実な情報発信を行うことで、安心して通える整骨院としての信頼を築けます。

まずは小規模からテスト運用を始め、反応を見ながら改善を重ねましょう。SNSを継続的に活用することで、地域に根ざした集客基盤を構築し、選ばれ続ける整骨院を目指すことができます。

※株式会社シュビヒロでは、企業様のSNSを運用することが可能です。ご相談したいことがございましたら、フォームよりお問合せください。

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監修者

Z世代を中心としたWebコンサル会社を経営|教育業、フリーエンジニア、有名社長の元秘書|Web施策を守備範囲広く対応するため、株式会社シュビヒロを設立

執筆者

shubihiro
Z世代を中心としたWebコンサル会社を経営|教育業、フリーエンジニア、有名社長の元秘書|Web施策を守備範囲広く対応するため、株式会社シュビヒロを設立

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