スワイプLPとは?作り方や注意点を事例とともに徹底解説!すぐ使える構成テンプレもご紹介

スワイプLPは、スマートフォン利用者の行動に最適化された新しいタイプのランディングページ(LP)です。

SNSのようにスワイプ操作で情報を順に閲覧できるため、ユーザーの離脱を防ぎ、コンバージョン率の向上にも効果が期待されています。

本記事では、スワイプLPの概要からメリット、注目される背景、作り方や活用事例まで、初心者でも理解しやすく丁寧に解説します。

すぐに使える構成テンプレートもご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

株式会社シュビヒロでは、目的に合わせたマーケティング支援を格安で提供しています。SNS運用をはじめLP制作、スワイプLPなど、ご相談したいことがございましたら、フォームよりお問合せください。

目次

スワイプLPとは?

スワイプLPとは、従来の縦スクロール型LPとは異なり、画面を横方向にスワイプして情報を閲覧するランディングページです。

スマートフォンからの閲覧を前提に設計されており、直感的な操作で情報を段階的に提示できるため、ユーザーのエンゲージメントを高めやすい構成が特徴です。

まずは、スワイプ型LPが生む成果や注目されている理由を具体的に見ていきましょう。

高い成果を生む新感覚LP

出典:東京神田健康クリニック

従来のランディングページ(LP)は縦長の設計が主流で、情報量が多くなると途中で離脱されることも少なくありませんでした。そんな中で注目されているのが、SNSのように横スワイプで進行する「スワイプ型LP」です。

この形式の最大の特徴は、画面ごとに情報を区切り、ユーザーが自然に指を止めて読み進める構造にあります。次のスライドが気になる設計でワクワク感が生まれ、最後まで読まれやすくなるのが魅力です。

読み飛ばされにくいことで、理解度も高まり、結果としてコンバージョン率の向上に大きく貢献します。

スワイプLPが注目される理由

スワイプLPが注目される背景には、ユーザーの行動変化とスマートフォン普及に伴うユーザー体験の重要性が挙げられます。

従来の縦型LPでは、その情報量の多さから、途中離脱が頻発していたのに対し、スワイプLPは段階的な情報提示でストレスなく閲覧できるのが強みです。

また、SNS広告との親和性が高く、ユーザーが普段から慣れ親しんだ操作性により、違和感なく内容を受け取ってもらえるため、広告効果の最大化にもつながります。

とくに、エンタメ・コスメ・ファッションなどBtoC商材との相性も抜群。スワイプ操作による段階的な訴求が、ユーザーの関心を引き続けるため、離脱を防ぎながらコンバージョンへ導けるのです。

通常型のLPとスワイプLPとの違い

従来のLPは縦に長いページで情報をまとめて伝えるのが主流でしたが、スワイプLPは主にスライド形式で情報を小分けに提示します。

この構造の違いは、ユーザー体験や成果に大きな影響を与える重要な要素です。ここからは、通常型のLPとスワイプLPの違いについてみていきましょう。

情報の見せ方の違い

通常型LPは縦スクロールで情報を一気に見せられるため、商品やサービスに関する多くの情報をまとめて提示できる点が強みです。ただし、情報量が多すぎると途中で読みにくさを感じ、離脱の原因になることもあります。

これに対してスワイプLPは「1画面=1メッセージ」で構成され、スライドをめくる感覚で内容を追えるのが特徴です。ストーリーに沿って順序立てて情報を提示できるため、ユーザーは自然に次を見たくなる流れを体験できます。

両者の情報提示方法の違いを整理すると、以下のように明確に分かれます。

項目通常型LPスワイプLP
レイアウト縦スクロールで1ページ完結。スワイプ形式で情報を分割表示。
情報量1ページ内に大量掲載可能。スライドごとに情報を整理。
印象読み進める感覚。ストーリーを追体験する感覚。
離脱リスク情報量が多く疲れやすい。読み進めたくなる誘導が可能。

ユーザー体験(UX)の違い

ユーザー体験の観点では、通常型LPは縦スクロールで情報を順に読み進める仕組みのため、一方的でやや単調になりやすい傾向があります。対してスワイプLPはSNSの操作感に近く、スワイプ動作で直感的に進められる点が大きな特徴です。

1画面ごとに情報が完結しているため集中しやすく、没入感を得ながら最後まで閲覧されやすい構造になっています。この違いは滞在時間や読了率、さらにはCV率にも直結する重要なポイントです。

それぞれのユーザー体験(UX)の違いを整理すると以下のようになります。

項目通常型LPスワイプLP
操作性縦スクロール操作が中心。横スワイプ操作で直感的な操作
読了率情報量が多く中盤以降で下がりやすい。スライドごとに情報が完結するため最後まで見られやすい。
没入感一方通行的な流れ。展開があり漫画のような没入感

向いている商材・サービスの違い

スワイプLPは直感的に魅力を伝えられるため、短時間で購買意欲を高めたいBtoC商材に向いています。アパレルやコスメ、食品といったビジュアル訴求が強い分野では特に効果的で、SNS広告からの誘導とも相性抜群です。

一方、通常型LPは情報量を重視できるため、高額商品やBtoBサービスに適しています。法人向けSaaSやコンサルティングのように、導入背景や比較情報を丁寧に伝える必要がある商材では信頼性を高めやすい形式です。どちらを選ぶかは「感覚で訴求するか」「納得感を重視するか」で判断するとよいでしょう。

項目通常型LPスワイプLP
向いている商材高額商品・BtoBサービス(法人向けSaaS、コンサルティング)消費者向け低〜中価格帯商材(アパレル、コスメ、食品、アプリ)
訴求スタイル詳細説明やデータで信頼を醸成する。ビジュアルとストーリーで感情を動かす
ユーザー層慎重に比較検討する経営層・法人担当者スマホに慣れた若年層・SNSユーザー
ゴール問い合わせ・資料請求・商談予約商品購入・アプリDL・会員登録

スワイプLPを活用するメリット

スワイプLPは、従来の縦長LPにはない多くの利点を備えており、ユーザー体験や広告効果を大幅に向上させる手段として注目されています。

とくにスマートフォンユーザーをターゲットとする商品やサービスでは、操作性・視認性・柔軟性の高さがコンバージョン率の向上に直結します。

ここでは、スワイプ型LPがもたらす4つの代表的なメリットについて解説します。

ターゲットに応じてカスタマイズしやすい

スワイプLPを活用するメリット1つ目は、セグメントごとの訴求ポイントに合わせて、柔軟なカスタマイズが可能な点です。

従来の縦長LPでは、情報が流れるように設計されるため、途中で情報を追加することが困難でした。しかし、スライドごとにメッセージを訴求していくスワイプLPでは、スライドを追加したり入れ替えたりすることが可能です。

たとえば、同じ商品でも20代女性向けにはビジュアル重視、30代男性向けには機能性重視といった使い分けをすることで、より効果的なLPを作ることができます。

A/Bテストが実施しやすい

スワイプLPの2つ目のメリットは、精度の高いA/Bテストが可能なことです。

そもそも各スライドが独立している構造のため、「どのスライドでユーザーが離脱したか」「どのメッセージが効果的か」といったデータ分析がしやすいのはもちろんのこと、スライドの一部を差し替えたり追加したりすることでA/Bテストが容易に実施できます。

全体を作り替える必要がないため、スピーディに改善を重ねることができるのも魅力です。

一方、従来型のLPでは全体が長文で構成されているため、一部の修正でも全体の構成に影響を与えやすく、テスト実施のハードルが高い傾向がありました。改善サイクルを高速化したい広告運用者にとって、スワイプ型LPは非常に相性の良いフォーマットです。

また、スワイプLPには縦型と横型の2種類があります。それぞれの特徴を以下にまとめましたので参考にしてください。

スワイプ形式特徴向いている商材
横スワイプ型SNSのような感覚でテンプレ化しやすい美容、健康食品、IT系など
縦スワイプ型ストーリーをじっくり伝えられる教育、コンサル、サービス業など

どちらの形式が適しているかは、ユーザー属性や商材ジャンルにより異なります。制作前にはペルソナ設定とコンテンツ設計をしっかり行いましょう。また、可能であればA/Bテストによる検証もおすすめです。

ユーザーが慣れたかたちで読んでもらいやすい

スワイプLPの3つ目のメリットは、ユーザーの多くが日々のSNS利用によってスワイプ操作自体に慣れ親しんでいることです。SNSの延長線上とも捉えられるため、自然と受け入れられやすいのが魅力といえます。

また、コンテンツを分割して提示できるため、見た目もわかりやすく、集中せずとも読み進めやすい設計です。

ユーザーにストレスを与えず、直感的に使える点は、スマホファーストな現代のマーケティングにおいて大きな強みと言えるでしょう。

広告との親和性が高い

スワイプLPは、SNS広告や動画広告などと組み合わせることで、より高い効果を発揮します。広告で興味を引いたユーザーを、そのまま同じ操作性のLPに遷移させることで、違和感のないスムーズな導線が生まれ、ターゲットに次の行動を促すことが可能です。

とくにInstagramやTikTokなど、スワイプ操作が主流のSNSでは、ユーザーがスワイプに慣れているため、スワイプ型LPとの親和性が非常に高くなります。

くわえて、広告側とLPの構成やトンマナ(トーン&マナー)を統一すれば、訴求の一貫性も保ちやすく、より高いCVR(コンバージョン率)を期待できます。広告とのシームレスな連携は、集客から成約までの導線を強化するうえで、スワイプLPならではの優位性といえるでしょう。

スワイプLPのデメリット

スワイプLPはスマホユーザーに特化した新しい形式で注目を集めていますが、メリットだけでなく注意すべき点も存在します。

とくに運用や制作面では従来のLP以上に配慮が必要となるケースが多く、適切な戦略なしでは成果につながりにくいこともあります。ここからは、スワイプLPの主なデメリットを整理してみていきましょう。

工夫がないと離脱されやすい

スワイプLPは「1画面=1メッセージ」で情報を伝えられるのが大きな魅力ですが、その分構成に工夫がなければすぐに離脱を招いてしまうリスクがあります。とくに最初の数スライドでインパクトを与えられなければ、ユーザーは続きを見ずに離れてしまう可能性が高いでしょう。

さらに、似たようなスライドが続くと単調に感じられ、期待感を損ねてしまいます。通常型LPのように全体の流れで補足できるわけではないため、スワイプLPでは一枚ごとに明確な役割を持たせ、ストーリー性やテンポを意識する必要があります。

魅力的なビジュアルやキャッチコピーを盛り込めなければ、かえって離脱率が高まり成果につながらない点は大きなデメリットといえます。

商品によっては相性が悪い

スワイプLPは直感的な操作性とビジュアル訴求に優れている一方で、すべての商品やサービスに適しているわけではありません。

たとえば、金融や保険、不動産といった情報量の多さや詳細な比較が前提となる商材では、スワイプ形式では説明不足に感じられやすく、ユーザーに不安を与える可能性があります。

また、BtoBのように複数の意思決定者が関わる場合、短いスライド形式では必要な検討材料を提供しきれず、結果的にコンバージョンに結びつかない恐れも否めません。

一方でアパレルやコスメ、アプリなど、感覚的に魅力が伝わる商材とは相性が良いため、導入効果が大きく変わります。

制作コストが高くなりやすい

スワイプLPは通常型の縦スクロール型に比べて、制作コストが高くなりやすい傾向にあります。その理由は、スライドごとに異なるビジュアルやキャッチコピーを用意する必要があるためです。

さらに、ユーザーが飽きずに最後まで閲覧できるように「流れを意識したデザイン」や「動きのある表現」が求められ、デザイン・ライティング・コーディングのいずれも工数が増えます

また、スマホファーストで設計されるため、デバイスごとの表示検証やUXの最適化にも時間がかかり、結果として外注コストや制作期間が従来のLPよりも大きく膨らむケースが少なくありません。

成果を出すためには投資を惜しまない姿勢が必要である一方、限られた予算で制作する場合は注意が必要なデメリットです。

※株式会社シュビヒロでは、スマホに最適化されたデザインと高いコンバージョン設計を格安でご提供可能です!「自社の商品に合うか試してみたい」という方もお気軽にご相談ください。

スワイプLPの作り方のコツ

スワイプ型LPを効果的に活用するためには、ただスライドを作るだけでは不十分です。具体的には、ユーザーの視線を意識した設計、コンテンツの粒度、そしてストーリーテリングの技術などが必須。

ここでは、スワイプ型LP制作における基本と、押さえるべきポイントを解説します。

スマートフォンファーストな設計をする

スワイプLPは、ほぼ100%スマートフォンで閲覧されることを前提とした設計が必須です。パソコンよりも表示領域が限られるモバイル端末では、情報の密度、視認性、操作性を最優先で考える必要があります。

モバイル設計で意識すべきポイントは以下のとおりです。

  • ロゴや見出し、写真の第一印象でターゲットを惹きつける
  • 1スライド=1要素の鉄則を守り、キーワードの周辺には余白をもたせたる
  • ボタンは一目でわかるデザインと指で押しやすいサイズにする

また、モバイル端末と一口に言っても、iPhone、Android、タブレットなど画面サイズはさまざま。レスポンシブデザインによって、画面幅に応じた調整を行うことで、表示崩れや視認性の低下を防ぐことようにすることも重要です。

さらに、表示スピードの高速化も重要な要素。画像の容量最適化やキャッシュ活用など、表示遅延を防ぐ技術的な対策も実施しましょう。

スライド1枚にひとつのメッセージに留める

スワイプLPの本質は、1スライド=1画面=1メッセージという情報設計にあります。一度に提供できる情報量には限界がありますが、その制約こそがコンバージョンを高めるための武器になります。

情報を削ぎ落とし、伝えたい一点にフォーカスすることは、ユーザーの理解と共感、そしてアクションを促す上で非常に重要なポイントです。

情報を取捨選択することで得られる効果を3つご紹介します。

  • 思考の負荷を軽減し、離脱を防ぐ
  • ストーリーの展開にリズムを生む
  • 感情に訴える表現を効果的に演出できる

また、実際に「選ばれる理由」を提示する場合、以下のように1項目=1スライドで構成すると効果的です。

  • スライド1:選ばれる理由①「たった3日で実感できる即効性」
  • スライド2:選ばれる理由②「価格以上の高コスパ設計」
  • スライド3:選ばれる理由③「効果がなければ全額返金保証」

さらに、それぞれのスライドにおいて「写真+短い見出し+強調ワード」によって、視覚と感情により強力に訴える構成を心がけましょう。

ストーリー性のある訴求を意識する

スワイプLPを作る際に意識したいのが、ユーザーの関心をスライドごとに引き出せることです。これまでに解説してきたように、1スライド1メッセージを徹底しつつ、「次が気になる」と思わせるストーリー設計が、コンバージョン率の鍵を握ります。

スワイプLPで成果を上げる3つのポイントは以下のとおりです。

  • 短いフレーズで訴求し、視認性とテンポを優先する
  • 画像・イラスト・アニメーションで訴求力を高める
  • ストーリー構成を意識する

スワイプごとに「続きを知りたい」と思わせることができれば、ユーザーの没入度が高まり、離脱率を抑えることができるでしょう。また、スライドの末尾には、「2つ目の秘訣」や「理由②→」などのように、次のスライドに繋げるCTAを添えるとより効果的です。

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最後まで読まれるスライド作成のポイント

スワイプ型LPは、最後まで見てもらい、次の行動を起こしてもらうことが最重要です。最初から最後まで飽きさせずに読んでもらうには、構成やデザイン、情報量、導線の設計に注意しましょう。

ここからは、最後まで読まれるスライドの制作ポイントを具体的にご紹介します。

情報量をコントロールする

スワイプ型LPでは、1スライドごとに伝える情報を絞ることが、最後まで読んでもらうためのコツです。

作り手側はつい、あれもこれもと製品やサービスのメリットを詰め込みがちですが、情報が多くなるほどユーザーは理解しづらくなり、離脱につながります。

たとえば、1スライドで「商品の特徴・価格・メリット」を一度に伝えようとすると、要素が多すぎて視線が散ってしまいます。代わりに、「特徴→価格→メリット」とスライドを分けて伝えるほうが、内容を順を追って理解してもらいやすくなるでしょう。

情報量をコントロールする際のポイントは以下のとおりです。

  • 1スライド=1メッセージの原則を守る
  • 必要な要素以外は思い切って削る
  • 文章は短く、キーワードで端的に伝える
  • ビジュアルで補足する

スライドがシンプルになればなるほど、ユーザーの理解と行動はスムーズになります。「伝えたいこと」ではなく「伝わること」にフォーカスして、内容をそぎ落としましょう。

ユーザーの視線を意識した構成を意識する

ユーザーがスライドを見るときの視線の流れを理解することで、情報を効率よく届けることが可能です。

人の視線は左上から右下へと流れるといわれています。これはプレゼン資料やWebページでも共通して見られる傾向で、視線の動きに合わせた配置をすることで、自然と重要な情報が伝わりやすくなるのです。

つまり、最も伝えたい内容や見せたい画像を対角線上に配置することで、自然と目に留まり、情報を受け取りやすくなります。さらにスワイプLPでは、スワイプを促す要素を意識することも大切です。

自然とスワイプをさせるためには、以下の工夫を取り入れてみましょう。

  • スライド右端や最下部に矢印や「続きを見る」などのアイコンを設置
  • 次のスライドが少し見える設計にして、続きが気になる印象を与える
  • 軽いスワイプアニメーションを入れて、操作の誘導を強化

視線誘導と行動導線がリンクすると、ユーザーはストレスなく読み進めてくれます。「どこに注目してほしいか」「次に何をしてほしいか」を常に意識して構成しましょう。

見やすい色使いやフォントを使用する

スワイプLPでは、瞬間的に情報が「読める」「理解できる」ことが重要です。そのため、色使いやフォントの選定は軽視できません。背景・文字色・フォントの3要素を最適化することで、読みやすさと印象を同時に高めることができます。

まず、背景色は白や薄いグレーなどの明るいトーンが基本です。暗い背景は印象的ですが、文字が読みにくくなる恐れがあるため注意が必要です。文字色はコントラストを意識し、黒・濃いグレー・ネイビーなどを使用することで可読性を確保できます。

フォントは、Webフォントで広く使われる「メイリオ」や「Noto Sans」などのゴシック体が無難です。丸ゴシックややさしさゴシックなど、印象を柔らかくしたい場合のバリエーションも良いでしょう。

さらに、以下のようなテクニックを活用すると効果が高まります。

  • 強調したい言葉は白抜きにする
  • 見出しと本文のサイズ差を大きくとり、区別を明確にする
  • 情報のブロックごとに余白を確保して視覚的に整理する

読みやすさは、ユーザー体験そのものに直結します。「感覚的に読みやすい」「一目で理解できる」デザインを意識して、色と文字を設計しましょう。

過度なアニメーションは避ける

アニメーションは視覚的なアクセントとして有効ですが、使いすぎるのは逆効果です。動きが多すぎると、ユーザーはどこを見ればいいのかわからなくなり、ストレスを感じる恐れがあります。

毎スライドで異なる動きがついていたり、ボタンが派手に跳ねたりするなど、ユーザーの集中が途切れるようなアニメーションはNGです。

どうしてもアニメーションを利用する際には、以下のコツを抑えて取り入れるのが良いでしょう。

  • 要素の出現にフェードインやスライドインなどの自然な動きを使う
  • 動きは1スライドにつき1つに絞る
  • 補足的な役割(視線誘導、次のスライドへの期待感)として使う

アニメーションは演出ではなく、読みやすさを高めるためのツールです。「効果がある」よりも「邪魔にならない」ことを優先し、ミニマルで洗練された動きを心がけるのがポイント。

また、アニメーションの多用はページの読み込み速度を低下させるため、表示に時間がかかって離脱を招く要因にもなるので最小限に留めましょう。

スワイプLPで使えるスライド構成のテンプレ3つ

出典:東京神田健康クリニック

スワイプLPでは、スライドをどの順番でどのように展開するかがコンバージョン率を大きく左右します。

そこでここからは、成果の出やすい代表的な3つの構成パターンをご紹介します。商品やターゲットに合わせて、最も適したテンプレートを選ぶことで、読み手の理解と共感を効果的に引き出せます。

王道型:問題提起から課題解決までの提案

この構成は「問題→理想→解決策→信頼→行動」という鉄板の流れで、幅広い商材に対応できるのが魅力。読み手が自分事として共感しやすく、ストレスなくスライドを読み進められる点が強みです。

スライド構成の具体例は以下のとおりです。

王道型の具体例
  • 問題提起:現状の悩みや困りごとを明確化
    例:「毎月の副業収入が安定しない」
  • 理想の未来像:その問題が解決された理想状態を提示
    例:「月10万円を安定して稼ぐ生活」
  • 解決策の提示:自社商品やサービスが課題をどう解決するかを提案
  • 実績や口コミ:第三者の声を通じて信頼性を補強
  • 行動喚起:登録や購入への導線を設置

ビフォー・アフター型:ストーリーベースで効果をわかりやすく伝える

体験談やストーリーで感情に訴えかけるこの構成は、教育・美容・ライフスタイル系の商材と相性が抜群です。読み手自身を投影しやすく、「私にもできそう」と感じさせる効果があります。

スライド構成の具体的な流れは以下のとおりです。

ビフォー・アフター型の具体例
  • 過去の自分や顧客の紹介:ビフォーの悩んでいた頃の状態を描写
  • 課題や苦悩の提示:具体的なつまずきや不安の共有
  • 商品との出会い:どのようにその商品に出会ったのかをドラマチックに演出
  • 成果の提示:数字や変化でビフォーアフターを明確に
  • 再現性・サポート訴求:他者にも効果が出る理由、サポート体制などを明記して安心感を醸成
  • 行動喚起:読み手が「自分も変われる」と思ったタイミングで行動を促す

ストーリーテリングが鍵となる構成なので、スライドごとに感情の起伏や変化を丁寧に描写するとより効果的です。感情を刺激して最終的な行動喚起に繋げていきましょう。

ロジカル型:データを活用して信頼度を訴求する

データや実績などの論理的根拠に重きを置いた構成は、ビジネス系商材やBtoB向けサービス、また高額商材の販売などに効果的です。

読み手の理性に訴えかけることで、信頼を積み上げながら納得感のある導線を作れます。

スライド構成の流れは以下のとおりです。

ロジカル型の具体例
  • 衝撃的なデータ提示:市場の変化やリスクを数値で見せて、興味を引く
  • 構造的な課題分析:課題がなぜ起きているのかを図解で解説
  • 解決策の全体像提示:自社商品がどう解決するか、フローやプロセスで可視化
  • 成功事例の紹介:実際の導入例・成果などを提示して再現性を強調する
  • 行動喚起:今すぐ資料請求や問い合わせボタンなどの行動喚起を設置

ターゲットに納得してもらいたい場合にはこの型が最適。定量情報を効果的に挟むことで、説得力がぐっと増します。また、BtoB商材の場合には、社内で検討するための資料としても効果的です。

スワイプLPを作成できる無料ツール3選

スワイプLPをゼロからデザインするのは工数がかかりますが、近年は無料で利用できる作成ツールも登場しています。

基本的な機能は無料プランで体験できますが、商用利用や高度な機能は有料プランが前提となるケースが多い点に注意が必要です。ここでは代表的な3つのツールをご紹介します。

Canva

出典:Canva

Canvaは、専門的なデザインスキルがなくても直感的に使えるオンラインデザインツールです。ドラッグ&ドロップで操作でき、SNS投稿やプレゼン資料、LPのパーツなどをスピーディーに作成できます。

無料プランでも豊富なテンプレートやフォントを利用できますが、ストレージ容量は5GBまでと制限がある点には注意しましょう。

有料のCanva Proに切り替えると、背景リムーバーやサイズ自動変更といった便利な機能にくわえ、1億点以上のプレミアム素材、1TBのストレージが利用可能となり、商用利用でも安心です。

さらに、Canvaチームスプランでは共同編集や承認フローが整い、複数人での効率的な制作体制を構築できます。大規模な企業向けには専用サポートや高度な管理機能を備えたEnterpriseプランもあり、個人から法人まで幅広く活用できるのが強みです。

プラン月額料金
Canva無料無料
Canvaプロ1,180円/1人
Canvaチームス1,500円/1人
Canvaエンタープライズ要問い合わせ

LPcats

出典:LPcats

LPcatsは日本語UIに対応した国産LP作成ツールで、スワイプLPに特化している点が大きな強みです。

テンプレート選択や画像・動画・CTAボタンのアップロード、HTMLブロックによるカスタマイズなどを備えており、デザインスキルがなくても直感的にページを作成できます。さらに、スタンダード以上ではA/Bテストまで利用可能で、継続的な改善にも対応可能です。

一方でLPcatsには完全無料で利用できるプランはなく、最低でも月額29,000円のミニマムプランからのスタートとなるうえ、契約期間の縛りがあり、ハードルはやや高めといえます。その分、国内サポートや充実した分析機能を重視するユーザーに向いたツールといえるでしょう。

プラン月額料金
ミニマム29,000円
12ヶ月更新
スタンダード69,000円
6ヶ月更新
プレミアム158,000円
6ヶ月更新

SwipeKit

出典:SwipeKit

SwipeKitは、スワイプ操作に特化したLPを簡単に作成できる国産ツールです。テンプレートを選んで画像や動画を配置するだけで、SNS広告からの流入に適したモバイルファーストのページを構築できます。

CTAやポップアップCTA、コンタクトフォームの設置が標準機能として備わっており、ユーザー行動を効果的に促せるのが特徴です。また、アクセス解析タグや専用の分析機能も搭載しているため、クリック率や離脱ポイントを把握しながら改善を繰り返すことができるのもポイント。

スタンダード以上のプランではA/Bテスト機能も利用でき、広告効果の最大化に役立ちます。さらに代理店向けのOEMプランも用意されており、自社ブランドでの提供も可能です。幅広いニーズに応じて拡張できる機能が豊富な点が大きな魅力といえるでしょう。

プラン月額料金
エントリー7,800円
ライト14,980円
スタンダード34,500円
OEM110,000円〜

スワイプLPを活用する際の注意

スワイプLPは手軽さや訴求力の高さが魅力ですが、運用にあたってはいくつかの注意点があります。とくに「情報量の制限」と「商材との相性」は成果を左右する重要なポイントです。

以下の注意点を押さえておくことで、スワイプLPの効果を最大限に引き出すことができます。

情報量が制限される

スワイプLPの大きな特徴は、1画面ごとに情報を区切ることで、ユーザーの注意を1つのメッセージに集中させられることです。

しかしその反面、各スライドに掲載できる情報量には制限があり、複雑な内容や多くの要素を伝えることには不向きな点はデメリット。

とくに、BtoB向けの商材や金融系・医療系など、理解に時間がかかる商材においては、ユーザーが理解するのに十分な情報を提供できず、信頼感の醸成に繋がらないというリスクが高まります。

商材によって向き不向きがある

スワイプLPには、ユーザーの興味を短時間で引きつけ、購買や登録といった行動へ自然と誘導しやすいのがメリットです。視覚的かつ感覚的に訴求できる構成であるため、ファッション、コスメ、フィットネス、エンタメ系などのBtoC商材と非常に相性が良いとされています。

しかし、BtoB向けのITサービスや業務支援ツール、高価格帯の金融商品など、詳細な仕様や導入メリットを丁寧に説明する必要がある商品では、スワイプLPの表現力だけでは不十分です。

このような商材では、スワイプLPはあくまで入り口とし、その後に詳細な資料ダウンロードや通常の縦長LPへと誘導する導線設計が不可欠です。商材特性を見極め、適切な情報設計を行うことが成果に直結します。

まとめ:スワイプLPはスマホ時代の新定番!いますぐはじめよう

スワイプLPは、ユーザーの行動変化やスマホ利用の拡大に適応した、新しい時代のランディングページです。直感的なスワイプ操作により、情報が自然に伝わり、コンバージョン率の向上も期待できます。

とくに、BtoC向けの商材やSNS広告との相性は抜群。テンプレート化やA/Bテストも柔軟に対応できるため、広告運用者・マーケターにとって非常に有用なツールです。

「情報が多すぎて読まれない…」そんな従来のLPに悩んでいた方は、ぜひこの機会にスワイプLPの導入を検討してみてください。

記事内で紹介したテンプレートや構成例を活用すれば、初めてでもスムーズに制作がはじめられますので、ぜひ参考にしてください。

株式会社シュビヒロでは、SNS運用をはじめとした様々なマーケティング支援を行っています。ご相談したいことがございましたら、ぜひフォームよりお問合せください。

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監修者

Z世代を中心としたWebコンサル会社を経営|教育業、フリーエンジニア、有名社長の元秘書|Web施策を守備範囲広く対応するため、株式会社シュビヒロを設立

執筆者

shubihiro
Z世代を中心としたWebコンサル会社を経営|教育業、フリーエンジニア、有名社長の元秘書|Web施策を守備範囲広く対応するため、株式会社シュビヒロを設立

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