【企業・経営者向け】YouTubeショートをビジネスに活用するには?作成するコツについても解説!

「YouTubeショートを始めたいけど何を投稿すればいいか分からない」

「YouTubeショートって他のショート動画と何が違うの?」

近年、縦型のショート動画が世界的に流行しており、ビジネスとしてYouTubeショートを活用しようと考えている企業や既に活用しているという企業は多いのではないでしょうか?

本記事ではYouTubeショートと他のショート動画の違いや、作成する際のコツ、実際にビジネスで活用する際に何を投稿すればいいのかについて解説していきます。

YouTube(ユーチューブ)の運用代行に関して、相場や運用代行の概要を以下の記事でまとめています。詳しく知りたい人はぜひ合わせてご覧ください。

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※株式会社シュビヒロでは、企業様のYouTubeを運用することが可能です。ご相談したいことがございましたらフォームよりお問合せください。

目次

YouTubeショート動画って何?

YouTubeショート動画とは、YouTube上で60秒以内の短い動画を投稿できるサービスです。

従来のYouTube動画と異なり、縦型の動画をフルスクリーンで表示させることができます。

視聴者はクリックではなく、スクロールによって別の動画を視聴することが可能です。

したがって、興味がない動画であればスクロールすることでスムーズに別の動画を視聴することができます。

気軽に視聴できる分、多くの視聴者にアプローチすることが可能ですが、興味がないとすぐにスクロールされてしまうという特徴があります。

YouTubeショートの収益化の条件や収益の仕組み、企業が活用するべき理由についてはこちらの記事を参照してみてください!

TikTokやInstagramのリールとの違い

ショート動画を投稿できるSNSはYouTubeのほかにTikTokやInstagramのリールも挙げられます。

その中でもYouTubeショートは2021年7月から開始されたサービスであるため、TikTokやInstagramのリールよりも歴史が浅く、徐々に注目を集めています。

ここではそれぞれの特徴や違いについて紹介します。

TikTokとYouTubeショートの違い

TikTokは最大10分の縦型動画をフルスクリーンで共有できるSNSです。

YouTubeの視聴者の平均年齢層は41.84歳に対し、TikTokは34.15歳と年齢層が低めになっています。(※)

また、YouTubeショートは視聴するために「ショート」というタブを開く必要がありますが、TikTokはアプリを開くとすぐに再生されます。

フォロワーが0人でもおすすめに表示されやすく、バズりやすいのが特徴です。

TikTokは最大10分の動画を投稿することが可能ですが、YouTubeショートは最大60秒の動画しか投稿できないため、YouTubeショート用に作成した動画をTikTokに投稿するのがおすすめです。

(※)参照:SiNiS SNSトレンド

InstagramのリールとYouTubeショートの違い

Instagramのリールは最大90秒の縦型動画をフルスクリーンで共有できるSNSです。

Instagramの平均年齢層は38.03歳と、平均年齢層が41.84歳のYouTubeと比べるとやや低めとなっています。(※)

Instagramでは「リール」タブだけでなく「発見」タブでも表示されます。

InstagramはYouTubeよりも実名登録している人が多いSNSであるため、興味関心だけでなくユーザーの基本情報に基づいて表示されることが特徴です。

TikTok同様、Instagramのリールの方が投稿できる最大時間が長いため、YouTubeショート用に作成した動画をInstagramのリールに投稿するのがおすすめです。

(※)参照:SiNiS SNSトレンド

YouTubeショートを作成するコツ

では実際にYouTubeショート動画を作成する際に何に気を付ければいいのでしょうか。

ここでは作成する際に意識するべきことを7つ紹介します。

動画の冒頭で視聴者を引き付ける

先ほども紹介したように、YouTubeショート動画はスクロールすることで次の動画が見れます。

したがって、視聴者が動画に興味がないと思った瞬間に視聴を辞めてしまう可能性があります。

そこで、少しでも視聴者に動画を長く視聴してもらうために動画の冒頭で視聴者を引き付ける事が重要です。

動画の冒頭で見どころを簡潔に伝えたり、インパクトのある言葉や映像を入れたりすることをおすすめします。

最初の5秒を特に意識するようにし、視聴者に興味を持ってもらえる工夫をしましょう。

動画は15~30秒にまとめる

YouTubeショートでは最大60秒の動画を投稿することが可能です。

しかし、気軽に動画を視聴している人が多く60秒は意外と長く感じられるため、最後まで見てもらうことは非常に難しいです。

動画に飽きられて別の動画に移ってしまう可能性があるため、15~30秒にまとめて視聴者に最後まで動画を見てもらえるようにしましょう。

動画のテーマを統一する

YouTubeショートは通常の動画よりも多くの人アプローチすることが可能ですが、気軽に視聴している人が多いため収益を得たり、アクションにつなげたりすることは難しい傾向があります。

YouTubeショートは商品やサービス、企業の魅力を詳しく紹介した通常動画の導線として用いることで収益やアクションにつながりやすくなります。

そこで、チャンネルのテーマに沿ったYouTubeショートを作成しないと、一つのショート動画を気に入ってもらっても他の動画に興味をもってもらいにくくなります。

テーマを統一して動画を作成するようにしましょう。

定番のフォーマットを作る

視聴者からの質問を紹介し回答したり、ユーザーの役に立つ情報を提供したりと、定番のフォーマットを作ることは視聴者に認知してもらうためにとても重要です。

定番のフォーマットがあることで、1から構成を考える事なく投稿を続けることができます。

また、定番のフォーマットを視聴者に気に入ってもらうことで他の動画の再生回数やチャンネル登録者の増加につながりやすくなるでしょう。

おすすめフォーマットについては後ほど解説いたします!

視聴者の反応を分析する

YouTubeではYouTubeアナリティクスという分析機能を利用することができます。

視聴者の属性やクリック率、視聴維持率など様々なデータを確認することができます。

日々データを確認し、公開済みのYouTubeショートの改善や今後公開する動画づくりなどに生かすことが重要です。

流行を取り入れる

流行の音楽やダンスを取り入れることで、少しマニアックな内容でも視聴者に親しみをもってもらいやすくなります。

また、YouTubeショートでは、サンプリング機能という他の動画で使用されている音源を使用して自分のショート動画を作成することが可能です。

サンプリング機能を使うことで同じ音楽を使用している動画の一覧に作成した動画が表示されるようになるため、多くの人に見てもらうきっかけにもなります。

ただし、動画によってはサンプリング機能を許可していない動画もあるため注意が必要です。

動画の最後で視聴者にアクションを求める

YouTubeショート動画の最後に、チャンネル登録や高評価、元動画の視聴など、動画を視聴した後に起こしてほしいアクションを伝えることはとても効果的です。

YouTubeショート動画は興味がないと視聴者が感じた時点で次の動画に移ってしまうため、最後まで視聴してくれた人は動画内容に興味をもっている人です。

したがって、求めたアクションを実行してくれる人が多いでしょう。

企業のYouTubeショート活用成功事例5選

ではここで、実際にYouTubeショート動画を活用して成功している事例を5つご紹介し、深堀して解説します。

アトム法律事務所(岡野タケシ弁護士)

出典:https://www.youtube.com/@okanotakeshi

アトム法律事務所のYouTubeショートでは、「質問きてた!」「結論、○○!」といった決定的なフレーズから始まり、わかりやすくかつキャッチーな内容が魅力です。

ショート動画のタイトルやキャプションには「交通事故の慰謝料で損する1番の原因とは?」などのフックがきいた文言を使用し、視聴者の関心を集めています。また、「俺は俺を訴える!」「神さまを裁判にかける」「ウサギ税」など、「どういうことだろう?」と思わせる話題選びが秀逸です。

各ショート動画には岡野弁護士が出演し、「本物の弁護士が1分で解説!」の決めセリフを言っています。自身が出るショート動画を多く見てもらうことで、弁護士本人の認知度を高めることに成功しています。

味の素株式会社

出典:https://www.youtube.com/user/ajinomoto

味の素のチャンネルでは、クックドゥシリーズなど自社製品の使い方をショート動画にして多数アップしています。作り方のコツを交えながら実際に作っているところを見せることで製品の使い方をうまく説明していて、手際のよい様子を映し出しているので「簡単においしいものができそう」という期待を視聴者に与えています。

またショート動画のクオリティが高く、自分も食べたいという欲求を視聴者に起こさせ、購入につなげることが期待できます。

調味料に関するQ&A動画で「お悩み解決」など視聴者にとってのお役立ち情報が投稿されている中に、時折「食のダイバーシティプロジェクト」など自社の取り組みも交えることで、ブランディング強化も図られています。

日本一面白いスーパーファインズたけだ-Fines Takeda

出典:https://www.youtube.com/@fines_takeda

佐賀県伊万里市にあるスーパーマーケット、ファインズたけだのYouTubeアカウントでは、主に副社長が出演する面白ショート動画で人気を集めています。

動画は店内を中心に撮影され、サングラスとエプロンでキャラを作った副社長が、「タイムサービスアピール」「プチ改装したの知らせなきゃ」などをオリジナルの歌と踊りで表現。サービス精神あふれるショート動画の数々でファンを獲得し、知名度アップに成功しています。

1000本を越えるショート動画を投稿していますが、全体のトーンは統一され、一貫性があります。

プロフィール欄にはお店の位置とアクセス方法を掲載し、「わざわざ目指して来てもらえるスーパー」となる導線が用意されています。

三陽工業

出典:https://www.youtube.com/channel/UCfdy-YXtrFFFFBn3VuzRaZQ

製造業である三陽工業は、YouTubeチャンネルではエンタメ要素の強い動画を多数投稿し、ファンを獲得しています。特にバイク関連動画は再生数が比較的多く、人気があります。

投稿数の多いショート動画は主に「おじさん」がクイズやなぞなぞに挑戦する面白動画です。「おじさん」が発する迷答や珍答の数々がメインで、見ていて飽きない作りになっています。

また、誠実そうな「おじさん」のキャラクターも視聴者に親しみを感じさせる要因の1つです。

三陽工業ではYouTubeショート動画の他にも、InstagramやTikTokも展開。マルチプラットフォーム戦略で認知度を高め、注目を集めています。

中小機構公式チャンネル(SMRJ:独立行政法人中小企業基盤整備機構)

出典:https://www.youtube.com/user/smrjmovies

中小機構公式チャンネルでは、「インボイスに関するQ&A」のショート動画を複数投稿しています。Q&A方式のショート動画は視聴者の疑問にピンポイントで答えるためわかりやすく、視聴したあとの満足度がアップしやすい形式です。

またこのチャンネルでは「小規模企業共済」や「中小企業のデジタル化推進」などの情報をテンポのよいショート動画に落とし込んで投稿、文字のアニメーションを活用するなど視覚的にも工夫をこらしています。

行政機関らしく、情報提供と教育を目的とした堅実な運用がされておりエンターテイメント性よりも実用性を重視したチャンネル構成です。随所に「わかりやすさ」を意識した作り込みがされると共に、全体的に落ち着いたトーンでまとめられており、それが安心感・信頼感を引き出しています。

企業のYouTubeショートにおすすめのコンテンツ例

では、実際にどんな内容を投稿すればいいのでしょうか?

ここでは分野や目的別におすすめのフォーマットを実際の動画と合わせて解説します!

ノウハウや専門知識の提供

人事・労務系の知識や資産運用、不動産など、専門知識が必要な分野でおすすめのフォーマットについて紹介します。

業界のプロが持つノウハウの提供や専門知識を解説したり、視聴者からの質問を解説したりすることで視聴者にとって役立つ情報を提供することがおすすめです。

ユーザーが知りたい情報を詳しく解説したり、多くの人が知らない事実を提供したりすることで多くの人に興味をもってもらいやすくなります。

また、チャンネルや企業、ブランドの認知度や信頼度の向上にもつながります。

ユーザーが短時間で回答を得られる事を重視するようにしましょう。

例:まつざき弁護士

出典:まつざき弁護士の労働法大学

商品・サービスの特徴を解説

食品メーカーやアパレル企業など、自社の商品やサービスを紹介したい場合におすすめのフォーマットについて紹介します。

自社の商品・サービスの紹介やおすすめの使い方、商品の使用によるbefore,afterなどユーザーにとって役に立つ情報を自社商品を使って解説することがおすすめです。

商品の外見やロゴをしっかりと見せることで視聴者の印象に残りやすくなり、認知度の向上につながります。

例:味の素

出典:味の素KK公式チャンネル

類似体験の提供

旅行やホテル・実店舗ビジネスを展開している場合におすすめのフォーマットを紹介します。

ホテルの部屋や旅行や店舗で体験できるアクティビティ、お店の内装の紹介など類似体験を提供するフォーマットがおすすめです。

ショート動画はフルスクリーンで表示させることが可能なため、従来の動画より没入感のある動画を提供することが可能です。

視聴者はより実際の情景を想像しやすくなるため、とても効果的です。

例:Disney

出典:DisneyParks

会社の人材やオフィスの紹介

人材の採用や広報を目的とした場合におすすめのフォーマットを紹介します。

社員や役員を動画に登場させ、どういう人がどういうところで働いているかを、流行りのダンスや質問など別の行動と組み合わせて紹介するフォーマットがおすすめです。

ただ紹介するだけでなく、動画を見た人が働きたいと思えるように工夫することが重要です。

例:アイテムワン

出典:アイテムワンお菓子補充係

YouTubeショート運用を成功させるための注意点

YouTubeショート動画運用を成功させるために、注意しておきたい点が3点あります。以下で詳しく見てみましょう。

低クオリティ動画は逆効果になり得る

YouTubeにおけるショート動画では、低品質な動画コンテンツは企業にとって大きなリスクとなります。

音声が聞き取りにくい、映像がブレている、照明が不適切で暗すぎるといった技術的な問題は、視聴者に「この会社は品質管理ができていない」という印象を与えてしまいます。そのような投稿を見た視聴者は、以後アカウントを訪問することはないでしょう。

低品質な投稿は見てもらえないだけでなく、自社のイメージダウンに繋がります。特にBtoB企業の場合、取引先候補がYouTubeショートを見て企業の信頼性を判断する可能性もあるため、品質への配慮は必須です。

長尺動画とのバランスを意識する

企業がYouTubeアカウントを運営するにあたり、YouTubeショート動画にばかり力を入れ、長尺動画の投稿がおろそかになるケースも見られます。しかしショート動画と長尺動画はそれぞれ異なる役割を担っているため、よりアカウントの効果をあげるためには、両者を効果的に組み合わせ相乗効果を生み出す工夫が大切です。

ショート動画は「フック」としての役割が強く、短時間で視聴者の興味を引く入り口として機能します。一方、長尺動画は企業の専門性や信頼性を深く伝える機能を持っています。

例えば食品メーカーであれば、ショート動画で商品を使った簡単レシピや食材の豆知識を発信し、長尺動画で商品開発ストーリーや工場見学コンテンツを提供するなどといった使い分けが考えられます。

ショート動画を見て興味を持った視聴者をより詳細な情報を提供する長尺動画やウェブサイトに誘導するよう、導線設計をしっかりすることが重要です。この流れを作ることでショート動画投稿を、単なる認知獲得から実際のビジネス成果につなげることができます。

運用リソースを確保する必要性がある

YouTubeショートの運用は一見簡単そうに見えますが、効果が期待できる継続的で質の高い運用のためにはそれ相応のリソースが必要です。この点は運用前には忘れられがちなので、注意が必要です。

必要なリソースとして以下のようなものが挙げられます。

  • 企画・制作スタッフなど人的リソース:専任または兼任スタッフの確保
  • 撮影・編集時間
  • 運用管理時間:コメント返信、分析、改善施策の検討など
  • 機材・ツール費用:撮影機材、編集ソフト、分析ツール

特に見落とされがちなのが、投稿後の運用管理です。コメントへの返信、エンゲージメント分析、競合調査、トレンドキャッチアップなど、継続的な作業を疎かにするとせっかく獲得したフォロワーを逃すことになり、長期的な運用効果が望めません。

YouTubeアカウントを運営するにあたっては、これらのリソースについての充分な理解と準備が必要です。

まとめ

本記事では、企業や経営者向けにYouTubeショートと他のショート動画の違いや、作成する際のコツ、実際にビジネスで活用する際に何を投稿すればいいのかについて解説しました。

多くの人にアプローチすることが可能なため、うまく活用することで認知度向上や集客、売り上げの向上につながります。

まずは、他の企業や経営者のショート動画を参考に始めるのもおすすめです。

ぜひこの記事を参考にYouTubeショートを始めてみて下さい!

※株式会社シュビヒロでは、企業様のYouTubeを運用することが可能です。ご相談したいことがございましたらフォームよりお問合せください。

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監修者

役職:株式会社シュビヒロ 代表取締役。

実績:第1期目の売上高は1.8億円を達成し、第2期目には3億円を見込む。業務委託を含む200人以上のスタッフを抱える会社を経営
YouTubeチャンネル「フランチャイズチャンネル」や「武田塾チャンネル」を含む現在60以上のチャンネルの運用代行を行い、またフランチャイズ本部を対象とした企業へSNSを活用したフランチャイズ開発を支援(現在20社程度)
YouTubeだけでなくXやInstagram、TikTok等のSNS運用から広告運用、Web制作・開発、予約システム開発運営、癒し~ぷ高田馬場店運営など幅広く業務を請け負う

経歴:愛知工業大学に入学後、2年半にわたりパソコン・プログラミング教室で管理職として勤務。その後、株式会社FCチャンネルに所属し、株式会社シュビヒロを設立。

執筆者

shubihiro
Z世代を中心としたWebコンサル会社を経営|教育業、フリーエンジニア、有名社長の元秘書|Web施策を守備範囲広く対応するため、株式会社シュビヒロを設立

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