鍼灸院を開業したものの、「患者がなかなか増えない」「集客方法が分からない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
全国のはり・きゅうを行う施術所は令和6年時点で約74,000カ所にのぼり、競争は年々激しくなっています。(引用:厚生労働省令和6年衛生行政報告例) 技術があるだけでは選ばれない時代に、集客の仕組みを整えることは喫緊の課題です。
今回は、集客が上手くいかないとお悩みの鍼灸院の皆様に、患者が来ない鍼灸院に共通する特徴やオンライン・オフラインそれぞれの集客方法、リピート率を高める施策などを具体的に解説します。
開業間もない方から経営を立て直したい方まで、ぜひ参考にしてください。
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患者が来ない鍼灸院の3つの特徴

患者が来ない鍼灸院には、共通する特徴があります。ここでは、患者がこない鍼灸院の3つの特徴を取り上げます。特徴を理解して、自院の集客に活かしましょう。
①地域で認知されていない
どれだけ腕のよい鍼灸院であっても、地域で認知されていなければ集客はできません。
「良い施術をすれば口コミで広がる」という考え方は、開業初期には通用しないことがほとんどだからです。
地域で認知されていないなら、まずは自院の存在を知ってもらうための能動的な行動が欠かせません。具体的な施策については、後述のオフライン施策の章で詳しく解説します。
②他院との差別化ができていない
「鍼灸院はどこも同じ」と思われてしまうと、患者は最寄り駅の近くや価格で選ぶしかありません。自院ならではの強みを打ち出せていないなら、競合院に埋もれてしまうこと必至です。
専門性に特化した院の特徴を前面に押し出すことが、差別化の基本です。例えば、「産後ケア専門」「頭痛・片頭痛に特化」「スポーツ障害専門」のように対象となる症状を絞ることで、地域内での指名検索が生まれやすくなります。
ただし鍼灸では、看板・チラシといった「広告」に症状名や効果を載せることがあはき法で制限されています。症状特化の打ち出しは、広告規制の対象外であるホームページやブログで行うのが基本です。
③WebサイトやSNSを有効活用できていない
今や患者の多くは、鍼灸院を探す際にスマートフォンで検索します。
Webサイトがなかったり、情報が古いまま放置されたりしている院は、潜在的な患者との接点を失い続けている状態です。もし、該当するなら、「Webサイトを新たに立ち上げる」「最新の情報に更新する」など動き出しましょう。
SNSも「アカウントを作っただけ」では、集客効果が生まれません。週に1回は情報発信して院を認知してもらうことも大切です。Webサイトの整備とSNSの継続的な運用が、オンライン集客の土台となります。
集客を始める前に押さえるべき3つのポイント

自院の集客力を高めるには、方向性を整理しておく必要があります。土台がないまま集客を始めても、費用と労力が分散するだけで成果につながらないからです。ここでは、鍼灸院の集客を始める前に押さえておくべき3つのポイントを解説します。
①新規集客とリピート対策を分けて考える
新規集客とリピート対策は、目的も手段もまったく異なります。新規集客は、開業したての鍼灸院が患者獲得がメインです。一方のリピート対策は、開業して1年以上の鍼灸院が、院を長く利用するリピーターを増やすための集客だからです。
「新規の患者をどう増やしていくか」と「来てくれた患者にどう通い続けてもらうか」を分けて考え、それぞれに施策設計を立てていくことが重要です。
②自院の強み・専門性を言語化する
集客を始める前に、自院の強みを言語化しておくことが大切です。「どんな症状が得意か」「体のどの部分の悩みを解決できるのか」「他院とどこが違うか」を明らかにしておけば、WebサイトやSNS投稿のメッセージに一貫性が生まれるからです。
ここが言語化されていないと、例えWebサイトを作ったりSNSの投稿したりしても、他の院と変わらない鍼灸院としか認知されません。施策に着手する前に、自院のポジションを整理しておきましょう。
③来てほしい患者像(ターゲット)を決める
ターゲットを「鍼灸に興味がある人全般」にしてしまうと、発信が薄くなります。「30〜40代の産後ケアを希望する女性」「部活動で怪我をしている高校生」など、具体的なターゲット像を絞り込むことで、使うべきSNSや配布エリア・ホームページの文言などが自然決まっていきます。
ターゲットが明確な院ほど、高い確率で新規患者やリピート患者を呼び込むことが期待できるからです。
【オンライン】鍼灸院の効果的な集客方法5選

鍼灸院のオンライン施策は、一度仕組みを作れば継続的に集客効果を発揮します。ここでは、鍼灸院のオンライン施策を優先度の高い順に5つを紹介します。
①ホームページ作成とSEO対策
鍼灸院の集客において、ホームページの整備は最優先事項です。スマートフォンで「〇〇市 鍼灸院」と検索した時に、出てこないような院だと集客チャンスを逃すことになってしまいます。もしホームページがないなら、早い段階で作成しましょう。
ホームページには、院内写真や院長の顔写真、施術メニューや料金・自己紹介、Web予約フォームやアクセスマップなどを載せます。
「地域名+鍼灸院」「スポーツ障害 鍼灸」などのキーワードで検索上位に表示されるようSEO対策を行うことも集客には大切な施策です。
②Googleビジネスプロフィール(MEO対策)
Googleマップで自院を上位表示させるMEO対策は、費用0円で始められる最も即効性の高い施策です。「〇〇駅 鍼灸院」のようにマップ検索する患者に対して、正確な情報を届けられます。
整備すべき項目は、店舗名・住所・電話番号・営業時間・休業日・料金表・院内外の写真・口コミへの返信です。
なお、院名に「評判の良い」「安い」などの集客目的のキーワードを入れることはGoogleのガイドライン違反となるため、院の基本的な情報のみを登録してください。
(引用:Google に掲載するビジネス情報のガイドライン)
③SNS・LINE公式アカウントの運用
SNSは、院の雰囲気や院長の人柄を届けるのに適した媒体です。Instagramは、院内の雰囲気や施術の様子・季節の健康情報の発信に向いています。また、LINE公式アカウントは既存患者へのリピート促進に効果的です。
投稿の内容は、施術の宣伝よりも、「患者の日常に役立つ情報」を優先することで、フォロワーとの信頼関係を築けます。継続して発信し続けることが、SNS集客の基本です。
LINEの運用代行に関して詳しく知りたい方は、以下の記事も合わせてご覧ください。
LINE運用代行業者はどこがいい?失敗しない選び方とおすすめ会社5選
④鍼灸院ポータルサイトへの登録
EPARKや鍼灸コンパスなどのポータルサイトへの登録は、初期投資を抑えた集客手段です。掲載費用が低コストのプランも多く、開業直後にホームページのアクセスが少ない時期にアピールできる点がメリットです。地域や症状で絞り込みができるので、ピンポイントでの集客が見込めます。
ただし、ポータルサイトへの依存度が高まると、掲載終了と同時に患者が離れるリスクがあります。ホームページやMEO対策と並行して活用する「補助的な役割」として位置づけてください。
⑤Web広告(リスティング・SNS広告)
Web広告は、短期間で新規患者を獲得したい場合に有効な手段です。例えば、Googleリスティング広告は「〇〇市 鍼灸院」のキーワードで検索したユーザーの一番目につく最上位に表示させることができます。
費用は商圏の広さや競合の数で変わります。個人院が地域を絞って出すなら月3〜10万円程度から始められ、都市部や広いエリアで競合が多い場合は月20万円以上かかることもあります。まずは少額で配信し、反応を見ながら調整するのが現実的です。
SNS広告は、地域や年齢、性別でターゲットを絞った配信が可能です。例えば、Instagram投稿は、画像や動画で院の雰囲気や施術方法を視覚的に訴えられるため、ユーザーの興味関心に合わせた発信ができます。
配信エリアやターゲットを絞れば月数万円から運用でき、認知拡大を狙って広く出す場合に予算が大きくなります。少額でテスト配信し、反応の良いクリエイティブに寄せていく進め方が無駄を抑えられます。
ただし、いずれも広告を止めると効果がなくなるため、MEOやSEOなど自然検索の施策も使い分けることで、費用対効果が安定します。
なお、鍼灸のリスティング広告・SNS広告も「あはき・柔整広告ガイドライン」で広告規制の対象とされています。「○○市 鍼灸院」のような地名+業種は問題ありませんが、症状名や効果での訴求は避け、遷移先のホームページ側で詳しく伝える設計にしましょう。
広告運用について詳しく知りたい方は、以下の記事も合わせてご覧ください。
広告運用の費用相場を徹底解説|自社に最適な予算設定と失敗しない外注先の選び方
【オフライン】鍼灸院の効果的な集客方法4選

鍼灸院の集客には、オンライン施策と並行してオフラインで地域へ直接アプローチしていくことも重要です。特にインターネットを使わない層へのリーチには、オフライン施策が有効的です。ここでは、鍼灸院の効果的な4つのオフライン集客について解説します。
①チラシのポスティング
チラシのポスティングは、院の周辺エリアに絞って低コストで認知を広げられる最適な手段です。開業直後や、肩こり・冷えが増える季節の変わり目に合わせて配布すると効果を発揮します。
チラシに記載する内容は、アクセス情報・営業時間・料金・初回キャンペーン情報などを載せましょう。
鍼灸の看板・チラシは「あはき法(あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師等に関する法律)」により、記載できる事項が厳しく制限されています。「○○が治る」などの効果効能はもちろん、「肩こり専門」などの症状表示や、割引・キャンペーンの訴求も指導対象になり得ます。
チラシは院名・所在地・連絡先・施術日時などの基本情報に留め、詳しい内容はQRコードからホームページへ誘導しましょう。
②看板・店頭ボードの設置
看板や店頭ボードは、毎日通勤・通学で院の前を通る人の目に触れるため、認知の蓄積に効果的です。一度設置すれば、追加コストをかけずに訴求し続けられる点もメリットです。
ただ、看板やチラシは「広告」にあたり、あはき法で記載できる事項が限られています。「肩こり専門」「○○に効く」といった症状・効果の表示は指導対象となるため、看板には院名・「はり・きゅう」「予約制」「駐車場あり」などの基本情報を中心に記載します。
症状や施術の特徴を詳しく伝えたい場合は、看板にQRコードを載せ、規制対象外であるホームページへ誘導するのが安全です。
③地域イベントへの出店
地域のイベントや催し物で鍼灸体験を提供することは、院の認知拡大に効果的です。鍼灸に興味はあるものの「怖い」「どんな施術か不安」と感じている潜在層に対して、直接的な体験を通じて不安を解消させられます。
イベントでは、院のチラシや名刺を配布しましょう。後日の来院につながりやすくなります。また、自院での体験会や無料相談会の開催も、同様の効果を期待できます。
④口コミ・紹介カードの仕組みづくり
既存患者からの口コミでの紹介は、信頼性の高い集客経路です。広告と違って実際に利用した患者の声なので信憑性が高く、紹介された側も安心して来院しやすくなります。
また、来店された方へ、紹介カードを渡すのも有効です。例えば、「ご家族・お友達をご紹介いただいた方には、次回施術を割引します」といった紹介カードを渡しておけば、さらなる口コミ客を呼び込むきっかけとなります。
紹介カードには、院のQRコードを載せてホームページやInstagramを読み込めるようにしておけば、院の様子もつかみやすくなるのでおすすめです。
リピート率を高めて経営を安定させる3つの施策

新規患者を増やすだけでは、鍼灸院の経営は安定しません。一度来院した患者に通い続けてもらう仕組みを作ることが、売上の安定につながります。ここでは、鍼灸院がリピート率を高めて経営を安定させる3つの施策を解説します。
次回予約の促進と来院サイクルの設計
リピート率を高める最も確実な方法は、施術後にその場で次回予約を取る流れを作ることです。例えば、「2週間後にもう一度来ていただくと、より効果が持続します」のように、施術の中で次回来院の必要性を丁寧に説明しておくと良いです。これにより、患者が自然に次回の予約を入れやすくなります。
また、症状や施術内容に応じた「来院サイクルの目安」を口頭で伝えたり、カードで提示したりなどすれば、患者自身が通院を習慣化しやすくなります。
LINE・メールでの来院後フォロー
LINEやメールなどで来院後のフォローを仕組み化して、患者との関係を継続的に保つ方法もあります。
ここでは、院のLINE公式アカウントを活用したフォローシナリオを紹介します。シナリオの流れは以下の通りです。
| 【施術翌日】「昨日はご来院ありがとうございました。本日の体調はいかがですか」と体調確認のメッセージを送る。 【2週間後】「そろそろ次回のご来院をご検討ください。予約はこちらから」と予約を促す。 【1カ月後】「季節の変わり目で体が硬くなりやすい時期です。セルフケアのポイントをお届けします」などの健康情報を発信する。 |
このような流れで来院後のフォローをして、患者に自然に来てもらう流れを作ります。
顧客管理(CRM)ツールの活用
CRMツールを使って患者ひとりひとりの来院履歴・症状・施術内容を一元管理することで、質の高いサービスの提供とリピート促進が可能になります。
例えば、歯科医院で数カ月ぶりに訪れても、前回の施術内容をスタッフが把握しているのは、CRM(顧客関係管理)の仕組みによるものです。
鍼灸院でも同様の仕組みを取り入れることで、患者が「この院は自分のことをちゃんと覚えてくれている」と感じ、信頼とリピートにつながります。
鍼灸院向けの電子カルテや予約システムには、患者情報の管理・予約・LINEとの連携機能が備わっているものもあるため、自院の規模に合ったツールを選んでください。
鍼灸院の集客成功事例
SNS運用で集客を成功させた院に共通するのは、「施術の宣伝」ではなく「患者の役に立つ情報発信」を軸にしている点です。
ここでは鍼灸院の集客成功事例を2つ紹介します
SNS運用がうまくいっている鍼灸院|銀座そうぜん鍼灸院

引用:銀座そうぜん鍼灸院
銀座そうぜん鍼灸院は、深層筋や自律神経が原因の痛みに特化した「深層筋トリガーポイント鍼灸」が強みの鍼灸院です。銀座・横浜・埼玉・福岡の4院を展開し、累計施術数は10万人を超えています。
Instagramでは、肩こりや首のこりなど実際の患者への施術風景を中心に発信しているのが特徴です。施術の様子を動画で見せることで、「鍼灸が怖い」「どんな施術なんだろう」という潜在層の不安を解消し、来院のハードルを下げることに成功しています。
フォロワーを増やすことだけが目的ではなく、見た人が「この院なら信頼できる」と感じる投稿を積み重ねることで、集客につなげています。
集客に手が回らないなら専門家への依頼も選択肢

ここまで紹介した施策は、いずれも効果的ですが、施術と並行してすべてを実行するのは現実的に難しい場面もあります。
Webサイトの制作・SEO対策・リスティング広告の運用・SNSの投稿・MEO対策は、それぞれ専門的な知識と継続的な運用が必要です。
「施術に集中しながら集客の仕組みを整える」という判断は、院の成長ステージによっては合理的な選択です。
Web制作会社や集客支援会社の中には、ホームページ制作から広告運用・SNS・SEOまでをまとめて依頼できるところがあります。
株式会社シュビヒロでは、HP制作から広告、SNS、SEOまで幅広く対応可能です。ご相談したいことがございましたら、以下のフォームよりお問合せください。
まとめ|認知拡大とリピートの両輪で患者を増やそう
今回は、集客が上手くいかないとお悩みの鍼灸院の皆様に、患者が来ない鍼灸院に共通する特徴やオンライン・オフラインそれぞれの集客方法、リピート率を高める施策などを具体的に解説してきました。
- 患者が来ない鍼灸院の特徴は、「認知不足」「差別化不足」「WebやSNSの活用不足」
- 集客を始める前には、「新規顧客とリピート対策を分ける」「自院の強みや専門性を言語化する」「来院してもらいたいターゲットを決める」
- ホームページ作成やMEO対策などのオンライン施策やチラシ・看板などのオフライン施策で認知向上
- LINEやCRMツールでリピーターを育てる仕組みを作ることが、経営安定の鍵
※株式会社シュビヒロでは広告運用をはじめ、YouTube・X・Instagram・SEOを合わせた総合的なWebマーケティング支援をご検討の方は、お気軽にご相談ください。まずはLINEから無料相談いただけます。


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