オウンドメディアやブログを運営しているのに、思うようにアクセスが伸びない。記事を公開しても検索流入がほぼゼロのまま。そんな状況に心当たりがあるなら、まず疑うべきはキーワード選定のやり方です。
キーワード選定は、SEO記事制作の成否を左右する最上流の工程です。ここを間違えると、どれだけ良質な記事を書いても狙った読者には届きません。
本記事では、無料ツールだけで完結するキーワード選定のやり方を6つのステップで解説します。メインキーワードの決め方から、関連キーワードの洗い出し、検索ボリュームの確認、同一意図のグルーピング、優先順位付け、対策ページへの割り当てまで、実務で即使える手順をまとめました。
シュビヒロでは、各種SNSの運用だけでなく、ホームページの構築からSEO対策、およびコンテンツ制作まで幅広く対応しています。「今の集客方法が自社に合っているか確認したい」「まずはサイトの課題を整理したい」という方は、以下のフォームより、ぜひお気軽にご相談ください。
キーワード選定とは?SEO記事で成果が出ない原因は選定段階にある

キーワード選定とは、検索ユーザーが実際に使う言葉を調査し、自社サイトで対策すべき検索語句を決定する工程です。SEO記事で成果が出ないケースの多くは、記事の質ではなく選定段階のミスが原因になっています。
検索ボリュームがゼロに近い語句を狙っている、あるいは大手サイトが独占する激戦キーワードを選んでいる。この2つが典型例です。
誰も検索していない語句か、勝ち目のない激戦語句を選んでいる
キーワード選定のやり方を誤る代表的なパターンは2つあります。1つは月間検索ボリュームがほぼゼロの語句を対策してしまうケース。もう1つは、月間数万回以上検索される語句にドメインパワーの弱いサイトで挑んでしまうケースです。
前者は、社内用語や独自の造語を対策キーワードに設定してしまう場面で起こります。社内では日常的に使う表現でも、検索ユーザーが同じ言葉で調べているとは限りません。Googleキーワードプランナーで月間検索ボリュームを確認すれば、需要の有無は数字で判断できます。
後者は「SEO」「マーケティング」など1語のビッグキーワードで新規ドメインが勝負を挑むケースです。上位10件が大手メディアで占められていれば、同じ土俵で戦っても勝ち目は薄いでしょう。まず自社の現在地を把握し、勝てる領域を選ぶ意識が必要です。
ビッグ・ミドル・スモールの違いを理解し、自社ドメインの強さに合った帯を狙う
キーワードは月間検索ボリュームに応じて、ビッグ・ミドル・スモールの3つに分類されます。ビッグは月間1万回以上、ミドルは1,000〜1万回、スモールは1,000回未満が一般的な目安です。
| 区分 | 月間検索ボリューム | 特徴 |
| ビッグ | 1万回以上 | 流入は大きいが、競合が強く上位表示の難易度が高い |
| ミドル | 1,000〜1万回 | 流入と難易度のバランス型。中期の主戦場になりやすい |
| スモール | 1,000回未満 | 検索回数は少ないが競合が手薄で、上位を狙いやすい |
自社ドメインの強さを判断する簡易的な基準は、狙いたいキーワードの検索結果1ページ目です。上位10件に自社と同規模のサイトが1つでも入っていれば、勝負できる可能性が高い帯といえます。すべて大手メディアで埋まっている場合は、ミドルやスモールの語句に切り替えるほうが合理的です。
なお「自社と同規模かどうか」の判断には、Ahrefsの無料ツールWebsite Authority Checkerやパワーランクチェックツールが使えます。上位表示されているサイトのドメイン評価を1件ずつ測っておくと、勝負できる帯が数字で見えてきます。
Know・Do・Buy・Goで、CVへの距離が変わる
検索キーワードには、ユーザーの目的によって4つの検索意図が存在します。Knowは情報を知りたい、Doは何かを実行・利用したい、Buyは購入・申し込みをしたい、Goは特定のサイトへ行きたい意図です。
CVへの距離が近い順に並べると、Buy→Do→Knowとなります。たとえば「SEOとは」はKnow寄りで情報収集段階のユーザーが多く、すぐに問い合わせにはつながりません。一方「SEO対策 外注 費用」はBuy寄りで、依頼先を探している段階のためCVに近い位置にいます。
特に現状、AI発展によって、何かを知りたいユーザーはクリックせずとも、AIによる概要だけを読んで満足し、Webサイトに訪問せずとも満足してしまう、というケースが起きています。そのため、Knowクエリはなるべく優先度を落とす必要があります。
自社サイトの目的が問い合わせ獲得であれば、Buy・Do寄りのキーワードを優先的に対策すると、少ない記事数でも成果につながるでしょう。選定時に検索意図を意識するだけで、コンテンツの役割が明確になります。
⇒関連記事:中小企業のSEO対策
キーワード選定のやり方【実践4ステップ】候補の洗い出しからグルーピングまで

ここからは実際の作業工程です。無料ツールだけを使い、メインキーワードの決定からグルーピングまでの前半4ステップを順番に解説します。
ステップ1|自社のビジネスを表すメインキーワードを1語決める
最初に行うのは、自社の事業内容を端的に表すメインキーワードを1つ決める作業です。自社のサービスを検索するユーザーが、最初にGoogleの検索窓に入力しそうな言葉を考えます。Webマーケティング支援の会社であれば「SEO対策」「Web集客」「コンテンツマーケティング」が候補になるでしょう。
選定基準は3つあります。自社サービスとの関連性が高いこと、月間検索ボリュームが1,000回以上あること、ビジネスのゴールに結びつく領域であることです。複数候補が浮かんだ場合は、すべてリストアップしておき、次のステップで同時に展開します。
ステップ2|ラッコキーワードで関連キーワードを一括取得する
メインキーワードが決まったら、ラッコキーワードを使って関連語句を一括で取得します。ラッコキーワードは無料で使えるツールです。Googleサジェスト(検索窓に表示される予測変換)を網羅的に収集してくれます。
未登録でも利用できますが、1日の使用回数に制限があります。メールアドレスのみで登録できる無料のラッコIDを取得しておくと、制限が緩和されて作業がスムーズです。
使い方は、ラッコキーワードのサイトにアクセスし、検索窓にメインキーワードを入力して検索するだけです。たとえば「キーワード選定」と入力すると、「キーワード選定 やり方」「キーワード選定 ツール」「キーワード選定 コツ」など、実際にユーザーが検索している複合語句が一覧で表示されます。
取得した結果は、キーワード一覧の上部にあるコピー機能でまとめてクリップボードに取り込めます。そのままスプレッドシートに貼り付けて保存しておきましょう。
ステップ3|Googleキーワードプランナーで検索ボリュームを確認する
ラッコキーワードで取得した候補リストに、月間検索ボリュームを付与する工程です。Googleキーワードプランナーは、Google広告のアカウントがあれば無料で使えます。
「検索のボリュームと予測のデータを確認する」を選択し、ラッコキーワードからコピーした語句一覧を貼り付けて実行します。
広告を配信していないアカウントでは「100〜1,000」「1,000〜1万」のように幅のある数値で表示されますが、選定段階ではレンジ表示で十分です。
ここで残すのは、記事単位で狙うサブキーワードです。メインキーワードには1,000回以上を求めましたが、サブキーワードは月間検索ボリューム100が目安になります。100未満の語句は対策対象から外し、100以上の語句だけをリストに残しましょう。
ステップ4|同じ検索意図のキーワードはグループにまとめる
検索ボリュームを確認したら、同じ意図を持つキーワード同士をグループ化します。1つの記事で複数のキーワードをまとめて対策するためです。
判断基準は、実際にGoogleで検索して上位表示されるページが重複しているかどうかです。「キーワード選定 やり方」と「キーワード選定 方法」で検索し、上位5件のうち3件以上が同じページであれば、検索意図は同一と判断して差し支えありません。
同じ意図のキーワードに対して別々の記事を作ると、自社サイト内で競合(カニバリゼーション)が発生し、評価が分散してしまいます。
グルーピングの結果、1グループにつき1記事を割り当てるのが基本方針です。スプレッドシート上で「グループ名」「メインキーワード」「サブキーワード」「合計ボリューム」の列を作り、整理しておきましょう。
キーワード選定後の優先順位と対策ページの決め方

キーワードリストが完成したら、どのキーワードから着手するかの優先順位付けです。すべてのキーワードを同時に対策するのは現実的ではありません。リソースが限られる中で成果を最大化するには、明確な判断基準が必要です。
「CVへの近さ × 上位表示の難易度」で優先順位をつける

優先順位は、2つの軸の掛け合わせで判断します。縦軸にCVへの近さ、横軸に上位表示の難易度を置き、4象限のマトリクスで整理しましょう。
| 上位表示の難易度:低 | 上位表示の難易度:高 | |
| CVに近い | 最優先/まずここから着手する | 中期の主戦場/実績を積んでから挑む |
| CVから遠い | 早期の露出づくり向き/流入の土台になる | 後回し/大手が独占する領域 |
最優先はCVに近く、上位表示の難易度が低いキーワードです。「キーワード選定 ツール 無料」のように、具体的な行動を検討しているユーザーが多く、かつ競合記事が少ない語句が該当します。
逆に後回しにしたいのはCVから遠く、難易度も高いキーワードです。「SEOとは」のような広義のKnow系は、大手メディアが上位を独占しており、成果に直結しにくい領域といえます。
選定したキーワードをページタイプ別に振り分ける
各キーワードをどのページタイプで対策するかを決定します。ページタイプはコラム記事(ブログ)、サービスページ、ランディングページ(LP)の3種類です。
振り分けの判断基準は検索意図です。
| ページタイプ | 対応する検索意図 | キーワード例 |
| コラム記事(ブログ) | Know・Do(情報収集段階) | 「キーワード選定 やり方」「SEO 初心者 始め方」 |
| サービスページ | Buy(比較検討段階) | 「SEOコンサル 費用」 |
| ランディングページ(LP) | Buy(申し込み直前) | 「記事制作 外注」 |
判断に迷いやすいのが、Buy系キーワードの扱いです。「SEOコンサル 費用」のような語は購入意思が強い一方、検索結果の上位は比較記事や相場解説記事で占められていることが少なくありません。この場合はコラム記事で対策し、記事内から自社サービスページへ誘導するほうが成果につながります。
判断の軸は、実際の検索結果に並ぶページ形式です。比較・解説記事が中心ならコラム、サービスページやLPが中心なら自社も同じ形式で対策します。Buy系をコラムで受ける場合は、記事内のCTA設置と内部リンクを必ずセットで設計しましょう。導線がないまま情報だけ提供すると、検討段階のユーザーが他社へ流れてしまいます。
ドメインが弱いうちは、ロングテール×CV近接から着手する
サイト立ち上げ初期やドメインパワーが弱い段階では、月間検索ボリューム100〜500程度のロングテールキーワードで、かつCVに近い語句から対策を始めましょう。
理由は2つあります。ロングテールキーワードは競合が少なく、新規サイトでも比較的短期間で上位表示を狙える点。そしてCV近接キーワードは検索ボリュームが小さくても、問い合わせや申し込みにつながる確率が高い点です。
Web制作会社であれば「ホームページ制作 見積もり 個人事業主」「WordPress 保守 月額」のような3〜4語の複合キーワードが該当します。まず成果が出やすい領域で実績を積み、ドメインの評価が上がった段階でミドル・ビッグキーワードに展開する。この流れがもっとも効率的な戦略です。
キーワード選定はWebマーケティング戦略全体の一部です。選定後の施策設計や優先順位の考え方を整理したい方は、Webマーケティング戦略の立て方を5ステップで解説した記事もあわせてご覧ください。
キーワード選定後のリストを成果につなげる運用の流れ

キーワードリストは一度作って終わりではありません。検索環境は常に変動しており、選定後の運用フェーズで適切にメンテナンスを行うことが、継続的な成果獲得につながります。
選定リストは定期的に見直し、順位変動に応じて優先度を更新する
キーワードリストの見直しは、月1回のペースで実施するとよいでしょう。対策中のキーワードで順位が上がっているか、新たに対策すべき関連キーワードが生まれていないか、季節変動によって検索ニーズが変化していないかを確認します。
たとえば「年末調整 やり方」は10月から12月にかけて検索が急増し、年明けにはほぼ需要が消えます。季節性のあるキーワードは、検索が増える2〜3ヶ月前に記事を公開・リライトしておくと、ピーク時に上位表示される確率が高まるでしょう。スプレッドシートに「最終更新日」「現在順位」の列を追加し、変化を記録していきます。
数値で推移を残しておくことで、リライトや新規記事追加の判断を感覚ではなくデータに基づいて行えます。
記事公開後はサーチコンソールで想定キーワードと実流入キーワードのズレを確認する
記事を公開して2〜4週間が経過したら、Googleサーチコンソールで実際の検索流入データを確認します。見るのは「検索パフォーマンス」レポートです。対象ページのURLでフィルタリングすると、そのページが実際に拾っているクエリの一覧が表示されます。
想定外のキーワードで表示されている場合は、そのキーワードに合わせて記事内容を補強すれば、さらなる流入増加が見込めます。狙ったキーワードでまったく表示されていない場合は、タイトルや見出しにキーワードが適切に含まれているか、検索意図とコンテンツ内容にズレがないかを再点検しましょう。
狙ったキーワードで3ヶ月経っても50位以内に入らない場合の判断基準
記事公開から3ヶ月以上経過しても50位以内に入っていない場合、対応が必要です。放置してもGoogleの評価が自然に上がる見込みは低いため、場合によっては削除かリライトかの判断を行います。
サーチコンソールで当該ページが「表示はされているがクリックされていない」状態であれば、リライトで改善できる可能性があります。タイトルやディスクリプションの修正、コンテンツの加筆で順位上昇を狙いましょう。
一方、表示回数がほぼゼロの場合は、キーワードの選定そのものを見直す必要があります。記事のテーマを大幅に変えるなら、新規記事として別URLで公開するほうが、既存ページの評価を損ないません。
AI検索時代に押さえておきたいキーワード選定の視点
AI Overviewsや生成AIチャットが検索の入口になるにつれ、「検索結果に表示されること」と「AIの回答に引用されること」は別の課題になりつつあります。キーワード選定の段階でも、次の2点を意識しておきたいところです。
1つは、質問形のキーワードを意識的に拾うことです。「キーワード選定 とは」「キーワード選定 何個」のような疑問形のサジェストは、AIが回答を組み立てる際の材料になりやすい傾向があります。ラッコキーワードのサジェスト一覧から、疑問形の語句を別グループとして残しておきましょう。
もう1つは、指名検索につながる語句を長期の目標に据えることです。AI経由の流入は参照元が分散しやすく、最終的な決め手は自社名での検索です。CV近接キーワードで接点を作り、指名検索を増やす流れを設計しておくと、検索環境の変化にも耐えられます。
キーワード選定と記事制作だけでなく、ホームページ全体の集客導線を見直したい場合は、ホームページ集客の方法10選と自社に合う施策の選び方もご覧ください。
⇒関連記事:被リンク獲得の方法10選
キーワード選定でよくある質問
キーワード選定は無料ツールだけで足りますか?
基本の選定は無料ツールだけで完結します。ラッコキーワードとGoogleキーワードプランナーの2つがあれば、候補の洗い出しから検索ボリューム確認まで対応できます。競合の被リンク状況まで踏み込んで分析したい段階になったら、有料ツールの導入を検討するとよいでしょう。
検索ボリュームはどのくらいが目安ですか?
サブキーワードは月間100以上、メインキーワードは1,000以上が目安です。ただしドメインパワーが弱い段階では、100〜500程度のロングテールから着手するほうが早く成果が出ます。
キーワードリストの見直しはどのくらいの頻度で必要ですか?
月1回のペースが目安です。順位変動の確認と、季節変動による検索ニーズの変化のチェックを同じタイミングで行うと、運用の負担を抑えられます。
⇒関連記事:SNS運用代行会社の選び方
⇒サービス紹介:株式会社シュビヒロのSNS運用代行を見る
まとめ
キーワード選定のやり方は、メインキーワードの決定→関連キーワードの洗い出し→検索ボリューム確認→同一意図のグルーピング→優先順位付け→ページタイプへの割り当て、の6ステップで完結します。使うツールはラッコキーワードとGoogleキーワードプランナーの2つだけで十分です。
優先順位は「CVへの近さ × 上位表示の難易度」で判断し、ドメインが弱い段階ではロングテール×CV近接キーワードから着手しましょう。選定後は月1回のリスト見直しとサーチコンソールでの効果検証を続けることが、検索流入を安定して伸ばす近道になります。
キーワード選定のやり方を理解したら、次は実際にリストを作成し記事制作に進むフェーズです。
シュビヒロでは、キーワード選定から記事制作、公開後の効果検証まで一貫して支援しています。「選んだキーワードで本当に勝てるのか」「どこから着手すべきか」を第三者の目で確認したい方は、以下のフォームより、ぜひお気軽にご相談ください。


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